3.ワンオペから抜け出すための対処法
このような最悪の事態になる前に、辛いワンオペ家事から抜け出すための対処法を考えていきましょう。
逆算して計画を立てる
ワンオペ家事から抜け出すためには、まずは1日のスケジュールを逆算して予定を組んでみましょう。例えば、子どもを夜9時に眠らせたい場合は、逆算して「夜8時半までに子どもをお風呂に入れる」と予定を立てます。
さらに逆算して「夜の7時半までに食事を済ませる」「夕方の6時までに買い物を済ませる」など、どんどん必要な事柄をさかのぼって考えてみましょう。そして、「これらのスケジュールを効率的に行うための最適なやり方は何か?」という視点で夫と相談するようにします。
つい感情的に物事を言いがちになりますが、男性は女性の感情的な言い方が苦手だという人も多く、自分が不利だと感じるとその場を立ち去るか黙ってしまいます。夫に真剣に話を聞いてもらうためには感情的な言葉を封印し、冷静に話し合いをするようにしましょう。
理論的に説明し「自分が家事を協力しないと妻の負担が大きすぎる」と夫に理解させることができればまずは成功です。そこですかさず夫に家事の役割分担を割り振ってしまいましょう。例えば「妻が子どもをお風呂に入れている間に食器の片付けや洗い物は夫がやる」という感じで分担します。その上で時間に余裕ができた場合は、「夜の9時からは夫婦のくつろぎタイム」として楽しい時間を設けるようにすれば、夫も家事や子育てを協力する意味を感じてくれるはずです。
家事を可視化する
妻が行っている「掃除」や「料理」のように名前の付いているものだけが家事ではありません。例えば、日用品の補充やこまごまとした物の整理整頓、子どもの身の回りの世話などには名前が付いているわけではなく、ひとくくりで「家事」や「育児」などと呼ばれています。
言葉でいくら家事や育児が忙しいと訴えても、実際にはどのような内容なのか夫には具体的に見えていないことがあります。そのため、夫は家事や育児全体のボリュームが見えず、妻の大変さを理解してくれないのです。
そこで、「すべての家事を可視化する」という方法があります。こまごまとした家事や育児の作業をすべて表などに書き出し、目で確認することができるようにすると、全体のボリュームが夫にも見えてきます。
特に夫が理論的に思考するタイプである場合は、単に「大変だ」とか「忙しい」とか訴えるよりも、表などに書き出して目で確認しながら説明すると納得してもらいやすくなります。
夫にもワンオペを経験させる
また、「夫にもワンオペを経験させる」という方法も解消法のひとつです。いくら分かりやすく家事を書き出して夫に説明しても、話を聞いてくれなかったり、まだ理解されなかったりするようであれば、夫にワンオペを経験してもらいましょう。
具体的には、「子供を夫に預けて妻が実家に帰省してみる」というのも1つの方法です。少し荒療治かもしれませんが、このようにして半ば強制的に夫にワンオペ家事や育児を経験させることで、普段妻が行っていることが「どれだけ大変であるか」「どれだけ困っているか」を実感してもらいます。それを知ってもらった上で話し合いをすれば、夫から有効な解決策が提案されるかもしれません。
家事をアウトソースする
妻のワンオペ状態を回避するには、夫も家事や育児に協力するという方法が一番の有効策ではありますが、中には仕事が忙しすぎて妻を手伝いたくてもできないという場合もあります。夫が働き盛りの年代である場合は、残業や休日出勤など命じられることも多いと予想されます。
そのように夫婦共に多忙である家庭の場合は、思い切って「家事をアウトソースする」という方法を選択してみてはいかがでしょう。家事のアウトソースとは、具体的には家事や育児をプロの手に委ねるという方法になります。家の外の人間に家事や育児をサポートしてもらうことで、妻がワンオペの苦しみからかなり解消されると予想されます。
家事のアウトソースには「家事代行サービス」の利用が一番適していると考えられます。そもそも「家事代行サービス」という言葉を聞き慣れないという人は、まずは「ハウスクリーニング」との違いから知っておくといいでしょう。ハウスクリーニングを依頼した場合、指定場所のみをプロ専門の道具を使って徹底的に細部に渡って綺麗にしてくれます。
それと比べて、家事代行サービスの仕事は「日常的に主婦が行う家事を時間指定で主婦に代わって代行する」というシステムであるため、プロ専門の道具などは使わず、日常的にその家の家庭で使われている道具や洗剤を使って掃除をします。
その仕事は掃除以外も依頼することができ、食事作りや部屋の片付け、庭の手入れ、ペットの世話などかなりの広範囲で注文できます。つまり、家事代行サービスをひとことで言うならば、「短時間雇う家政婦」のような存在だと思っておいていいでしょう。
家事代行サービスはワンオペ家事の救世主になる
ワンオペは夫婦で協力して解決できればいいのですが、夫婦共に仕事が忙しくてそれが困難である場合は、「家事代行サービス」の利用が救世主になります。最初は家庭のことに他人の手を借りるというのは抵抗があるかもしれませんが、何度か利用すると、自分たちで家事をするよりもさらに質の高い結果が得ることができるようになります。そして妻が忙しい家事から解放されることで心に余裕ができ、家族のくつろぎの時間を設けることも可能になるでしょう。
提供・Kajily
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