東京都には、南へ約100~1,000kmの太平洋上に11の島々が点在します。今回は、東京の埠頭から約2時間半とアクセスしやすい伊豆諸島の一つ、新島の見どころを厳選して5選ご紹介します。東京とは思えない海外のようなビーチのほか、温泉など1つの島で欲張りなアクティビティが可能です!
新島とは?
新島は伊豆諸島の一つで、東京から約160km、静岡県下田市から約36kmのところにあります。東京都新島村に属し、東京にいながらにして南国にいるかのような様々なアクティビティを楽しむことができます。例えば、多数ある砂浜ビーチでの海水浴のほか、サイクリング、ハイキングに釣り、そして天然温泉も楽しめる魅力たっぷりの島となっています。
島ならではの文化や独自の伝統も守っており、新島原産のコーガ石は新島ガラスとして加工されてお土産とされている他、渋谷駅のモヤイ像(新島の方言で「催合:力を合わせる」の意)は新島のコーガ石で製作され寄贈されるなど、知られざる魅力が詰まった島なのです。
新島へは、東京の竹芝客船ターミナルから高速ジェット船であれば2時間半、大型船は約8時間、調布空港から空路約35分でアクセスできます。
今回は、新島の中でもぜひ訪れたいスポットを厳選して5か所、ご紹介します。
1. 羽伏浦海岸
新東京百景にも選ばれ、新島の代名詞的海岸ともなっているのが新島の南海岸に広がる 羽伏浦海岸 。約6.5kmも一直線に広がるビーチで、ハワイのノースショア並の良質な波に恵まれ、サーフィンの世界大会も開催されるなど、サーファーに話題のスポットです。
青い海と白い砂浜とのコントラストがどこか南国の島を思い起こさせ、押し寄せる波をうっとりと見るだけでも楽しいです。なお、波が高く、遊泳には向きませんのでご注意ください。
2. 湯の浜露天温泉
次のおすすめスポットは、ギリシアの古代神殿を思わせる天然温泉。無料で24時間入ることができる 湯の浜露天温泉 です。
大小様々でお湯の温度も異なる6つの湯舟があり、最も高いところにある温泉からは、隣の式根島を始め、海を眺めることができます。また、夜は満天の星空を楽しみながら温泉を堪能できますよ。なお、男女混浴なので水着着用での入浴となります(更衣室あり)。
湯の浜露天温泉の隣には、間々下海岸と呼ばれる海岸があります。防波堤がないため、太平洋で泳いでいるということを実感でき、砂浜から岩場周辺を遊泳できることから磯遊びもできます。
海水浴の後、すぐに天然温泉に入れるというのは、世界的にもなかなかない新島ならではの最高の楽しみ方ですね。
3. 新島ガラスアートセンター&ミュージアム
新島の名産「新島ガラス」は、火山石「コーガ石」を粉にし、溶かして作ったガラスです。アルミナ、カリ、鉄などを含み硬く丈夫で、透き通るようなオリーブ色の天然色が特徴となっており、お土産にもぴったり。
原料となるコーガ石は、世界中でもイタリアのリパリ島と新島でしか取れない火山石で、渋谷駅にあるモヤイ像も新島のコーガ石でできています。そんな新島ガラスの魅力を学べる施設が、新島ガラスアートセンターと隣接するミュージアムです。
新島ガラスアートセンター では、職人さんたちが手作りで製作する風景を見学できるほか、ガラス吹き体験もすることができます。
また様々な形のガラス製品を購入することもできます。光に当てるとガラスの見え方が変わるので、自然が織りなす色をお楽しみください。しずくグラス(税込1,320円)や一輪挿し(税込1,320円~)のほか、新島をテーマにした新島物語(税込990円)など、手作りガラスの魅力が詰まった商品があります。オンラインショップもあるので是非ご覧ください。
また隣接する吹き抜け2階建ての建物 新島ガラスアートミュージアム では、新島で毎年行われている新島国際ガラスアートフェスティバルで世界中の作家さんたちが作った作品が展示されています。
その他にはアメリカ最初の人間国宝に選定されたデイル・チフーリ氏を始め、著名な作家の新島ガラスを使った作品約160点を収蔵、うち40点を常設展示しています(入場料:大人300円、子供150円)。