青森県のシンボル的存在の十和田湖。湖の周囲が1,000メートル級の山々に囲まれ、大自然を満喫できるエリアです。この記事では、そんな十和田湖エリアを観光する際におすすめしたい2日間のモデルコースをご紹介します。奥入瀬渓流、蔦七沼、酸ヶ湯温泉など、人気のスポットを効率よく回るアイディアになれば嬉しいです。
●1日目スタート【9:30】御鼻部山(おはなべやま)展望台で絶景鑑賞
十和田湖周辺には複数の展望台がありますが、そのなかでも御鼻部山展望台は 外輪山の最高地点 にあり、標高は1,011メートルあります。11~5月は積雪のため閉鎖されます。
コンクリートでしっかりと建設された展望台で、 駐車場、トイレ もあります。早朝に行くと霧で湖が見えないこともあり、その時の天候次第で景色の見え方が変わるようです。
【10:00】奥入瀬渓流を散策・子ノ口からスタート
奥入瀬渓流は、十和田湖から唯一流れ出ている川。この川に沿った 約14キロの自然散策路 を奥入瀬渓流と呼び、バス停・ 子ノ口(ねのくち)~焼山(やけやま) までの道のりを指しています。
子ノ口には十分な台数の駐車場が整備されている ので、そちらに車を停車してトレッキングをスタートするとスムーズ。渓流沿いには、見ごたえある数々の素晴らしい風景が横たわっています。
【12:46】奥入瀬渓流・石ヶ戸で散策終了&バス乗車
筆者はバス停・子ノ口からスタートして 2時間15分程 トレッキングをし、 石ヶ戸休憩所でゴール としました。石ヶ戸休憩所にはトイレ、売店、バス停が整備されているので、ゴールに設定するのがおすすめです。
バスの時間がきたら乗車し、 再び子ノ口へ と戻ります。バスの本数がとても少ないので、逃さないよう計画的にトレッキングしましょう。参考までに バスの時刻表 を掲載しておきます。
【13:45】とちの茶屋で十和田湖産ひめますランチ
奥入瀬渓流でトレッキングを楽しんだあとは、十和田湖畔エリアに移動してランチタイムにしましょう。ランチで特におすすめなのは、 十和田湖名産のひめます を使ったお料理。ひめますは特に刺身が美味しく、脂ののったピンクの身と食感が特徴的です。
筆者はとちの茶屋にて、ひめます刺身定食(1,850円)を頂きました。 たっぷりのお刺身、佃煮、いぶりがっこ、酢の物、お味噌汁 が付いてきます。ひめますは、十和田湖へ来たら必ず食べたい絶品グルメです。
【14:25】十和田神社
ランチを食べた後は、歩いて十和田神社へ向かいましょう。十和田神社は十和田湖エリアのパワースポットです。江戸時代までは 十和田信仰(水神信仰) の地として、山伏(やまぶし)修行の場所であったとされています。
敷地内は緑にあふれ、厳かな雰囲気が漂っています。 「子宝の木」 と呼ばれる御神木では、木のなかへお賽銭を入れて 子宝安産 を祈願できます。
【14:35】乙女の像
十和田神社から徒歩すぐの場所にある 裸体像 です。詩人かつ彫刻家でもある 高村光太郎の作品 で、妻の智恵子を模したものであると言われており、二体が向き合う形で並んでいます。
手を合わせるように向き合う姿は、 湖の透明さをイメージ したもので、影と形を表現しているそうです。両足がしっかりと地面に付いているのは、 十和田湖の厳しい環境に耐える様子 を表しているのだとか。
【14:45】十和田湖畔を歩く
「乙女の像」の目の前には湖が広がっているので、ここを少しお散歩しましょう。十和田湖は火山活動によって形成された カルデラ湖 で、600~1,000メートルの山々に囲まれています。水が美しく透き通っているのが特徴です。
湖には 二つの半島 が突き出ています。二つの半島に挟まれた部分を 「中湖」 と呼び、十和田湖のなかで最も深いポイントとなっているそうです。水深はなんと327メートルで、 日本第3位の深さ なのだとか。
【16:00】発荷峠(はっかとうげ)展望台
こちらは 秋田県の展望台 。標高631メートルの場所に位置していて、高いところから十和田湖を一望することができます。十和田湖畔沿いにある数々の展望台のなかでも 特に最高のビューポイント とされています。
青く澄んだ湖を眺めて心落ち着かせることができる場所で、 屋外展望台、屋内展望室 どちらも用意されています。駐車場も50台分あります。
【17:00】各自のお宿へ
1日目はこれで終了です。各自予約したお宿へチェックインしましょう。十和田湖畔にはコンビニが無くレストランも少ないので、 お宿で夕食をとれた方が安心 です。
また 十和田湖畔温泉 が湧いているので、温泉でお宿を選ぶのもおすすめ。筆者も浸かりましたが、とても柔らかくて肌が潤う温泉でした。