賞与で投資2. 投資信託への投資
投資信託とは、投資家からお金を集めて投資の専門家が運用するタイプの金融商品です。運用して得た成果は、投資家に分配されます。
投資信託のメリットとデメリット
投資信託のメリットは、運用をプロにお任せできることです。
株式投資では、商品選びや投資先の情報分析、投資金額の決定などをすべて自分でしなければなりません。一方、投資信託の場合、専門家が投資先を決め、市況も加味して国内外の株式や債券に投資してくれます。そのため、専門的な知識がなくても、分散投資ができるメリットがあります。
投資信託は「毎月1万円」などの積み立てで購入することもできるので、貯蓄感覚でコツコツ続けられます。株式やFX(外国為替証拠金取引)と比べると値動きが安定しているため、長期投資に向いているといえるでしょう。
投資信託のデメリットは、株式やFXのように、短期的に大きなリターンを狙うのは難しいことです。また、投資である以上、時には元本割れしてしまうことも。デメリットを理解し、余裕資金で投資をスタートしましょう。
税金優遇される「つみたてNISA」と「iDeCo」を活用しよう
せっかく投資を始めるなら、税制優遇制度を活用したいもの。代表的な制度や商品といえば、「つみたてNISA」と「iDeCo」です。
つみたてNISAとは
「つみたてNISA」は、年間40万円までの投資で得た利益が非課税になる制度です。最大20年間適用できるため、合計すると最大800万円までを非課税で運用できます。
つみたてNISAの投資対象は、長期的な資産形成に適していると国が認めた投資信託です。そのため、リスクを抑えて投資したい初心者に向いていると言えるでしょう。
iDeCoとは
もう一方の「iDeCo」は、掛け金を運用しながら自分で年金を積み立てる私的年金制度です。積み立てた掛け金は、60歳以降に年金や一時金として受け取れます。
iDeCoの掛け金は全額所得控除の対象となるため、大きな節税効果が得られます。一方で、一度積み立てた掛け金は、原則として60歳までは引き出すことはできません。そのため、今後ライフイベント等でお金を使う予定がある人は、注意が必要です。
お金をいつでも引き出せる自由度を重視するならつみたてNISA、老後への備えを目的とし、高い節税効果を求めるならiDeCoが適しているでしょう。
賞与をつかって、上手に分散・長期投資しよう
賞与をはじめ、まとまったお金を余裕資金にできる人は、その一部を投資にまわしてみましょう。将来の備えとして考える場合は、一度に多額を投資するのではなく、少額からコツコツと運用することがポイントです。自分に合った制度も活用しながら、資産形成をスタートしてみてください。
提供・UpU
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