老後の資金を今から準備していこう
ここまで紹介した通り、ゆとりある老後資金を準備するためには、定年延長や再雇用によって60歳以降も仕事をする、年金の繰り下げ受給を検討するといった方法が考えられます。このほか、早い時期から資産形成を行っておくことも大切なポイントです。
ここからは、資産形成の方法の一つとしてNISA制度を利用した投資を紹介します。
一般NISA
「NISA(ニーサ)」とは、2014年1月から始まった、個人投資家のための税制優遇制度です。一般的に、投資で得られる利益などには約20%の税金がかかりますが、この制度では、毎年の非課税投資枠が設定されており、投資で得られる配当や譲渡益などが非課税の対象となります。
NISAには大きく2つあり、そのうち「一般NISA」は年間120万円を上限に、最長5年間の非課税期間が設けられています。
一般NISAでは、株式や投資信託等の金融商品が対象となるので、幅広い商品の中から選びたい場合や、まとまった額で購入したい人は、一般NISAを利用した投資を検討してみるとよいでしょう。
つみたてNISA
一般NISAに対して、少額から長期的な投資を検討している人は「つみたてNISA」を選ぶといいでしょう。こちらは、非課税の対象が一定の投資信託のみとなり、年間の投資枠の上限も40万円とNISAに比べて少ないですが、非課税期間が最長20年間設定されていることが特徴です。
一般NISA、つみたてNISAともに魅力的な制度ではありますが、どのような投資にもリスクを伴います。投資で大切なことは損失のリスクを恐れるのではなく、投資商品の特徴や仕組みをしっかりと理解し、リスクを抑えて取り組むことと言えるでしょう。
NISAを始め投資信託は、多くの金融期間で取り扱われているので、興味のある人は普段から利用している銀行に相談してみるといいでしょう。
ゆとりある老後生活のために今から準備しよう
少子高齢化が加速すれば、今後さらに働き方や年金制度などに新たな対応策が登場してくるかもしれません。その都度、きちんと新しい制度を理解しながら資産形成に取り組み、自分の力で老後へ備えていくことが大切です。ゆとりをもった老後を迎えるためにも、今できることから始めていきましょう。
提供・UpU
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