古くから様々なものづくり文化が栄え、現代も受け継がれている福井県。数多くの伝統工芸品が作られており、日本一社長が多い県とも言われています。今回は、福井のものづくりの文化を工芸品を軸に紹介します。
1.越前焼
福井県越前町の宮崎地区・織田地区で焼かれる陶磁器で、日本六古窯(中世から現在まで生産が続く、日本を代表する6つの窯)の1つに数えられる、歴史ある焼き物です。
釉薬を用いず高温で焼き上げる「焼き締め」と呼ばれる技法が、越前焼の大きな特徴。素朴な風合いが魅力とされています。
そんな越前焼について、知りたい・体験したい・購入したい方におすすめなのが、「越前陶芸村」。広大な敷地の中に、越前焼に関わる資料館やショップがあり、越前焼の歴史などについて学べる他、ろくろ体験・手びねり体験・絵付け体験など、様々な形で越前焼を体験する事ができます。
2.越前漆器
福井県鯖江市の河和田地区を中心に作られている漆器は、国の伝統工芸品にも指定されています。1500年の歴史と伝統を、今も受け継いでいる日本を代表する漆器です。
同地区は日本の漆工芸の五大産地の一つであり、業務用漆器の全国シェアの8割を占めると言われています。
鯖江市内にある「うるしの里会館」や「越前漆の漆遊館」では、越前漆器の歴史や技術の紹介、製造工程の見学、越前漆器の購入や絵付け体験(要予約)など、越前漆器について見る・学ぶ・買う・体験するを体感できます。
3.越前和紙
福井県越前市今立五箇地区を中心に漉かれている和紙のことで、先に紹介した越前漆器同様、1500年の歴史があり、国の伝統工芸品に指定されています。保存性と耐久性に優れており、日本三大和紙の1つです。
越前市新在家町の「越前和紙の里」にある「紙の文化博物館」では、発祥や歴史、道具について学べる他、「パピルス館」では紙漉き体験ができます。越前和紙のお店もありますので、越前和紙を使った一品を購入するのもおすすめです。