「綺麗になりたい」と思ってはいるものの、実際の美人を目の前にすると「私にはああはなれない」「あの人とは違う」と自分を否定したくなることってありますよね。けれど、そんな願望を叶えるのは自分次第だということを知っていますか? 今回は、思い込みによる力を紹介します。

「綺麗になりたい」……この願いを叶えてくれる一番の方法は?

「芸能人みたいに綺麗になれたら」「私だってお金があればエステに行ったりコスメを買ったりできるのに……」なんて思っているそこのあなた。お金をかけずに、そして手間もかけずに綺麗になる一番手っ取り早い方法が何か知っていますか?
それはタイトルにもある通り「自分は綺麗だ」「綺麗になれる」と思い込むということ。自分の魅力を最大限に引き出してくれるのは、なんと思い込みなのです。

「あの子は自分のことを可愛いと思ってるのかな…?」なんて誰かのこと傷つけることも、そして傷つけられることも必要ありません。自分に自信を持つことは、美人を引き寄せるための最短ルート。周囲の目ではなく、自分の心が自分の美しさを定義づけるのです。

実験から証明された「なりたい自分になる」方法

「綺麗になりたい」……。

それは世の中全ての女性が思っていることだと言っても過言ではないでしょう。果たして思いこみは本当に効果があるのか? を証明したこんな実験を紹介します。

ケース・ウェスタン・リザーブ大学のダイアン・タイスが90名の大学生を集め、「他の人が性格を読むための教材を作成するので、登場人物になってくれ」とお願いしました。そして、ある人には「できるだけ感情が安定している人のように自己紹介してくれ」と頼みました。その様子はビデオ撮影されて、あとで他の人の実験で使うものだと伝えられました。また別の人には、「できるだけ喜怒哀楽がはっきりしている人を演じてくれ」とお願いしました。

そのあと全員の被験者に、感情的安定性テストを受けてもらいます。25点満点で、25点に近い方が感情表現が豊かで喜怒哀楽をはっきり表現するタイプで、点数が低い人は落ち着いていて、感情をあまり表に出さないタイプの人です。

その結果、感情的に安定をしている演技をした学生寮たちが平均6.9点だったのに対し、喜怒哀楽の感情表現が豊かな人物を演じた学生は19.1点という点数に。 つまり「人間は思い込んで、なりたい自分を演じることでその通りになる」ということがわかったのです。

これは「内面や性格」の実験でしたが、その思い込みは身体にも影響します。

別の実験も紹介しましょう。
ニューヨーク大学のジョン・バーグは学生30人を集めて、「お年寄り」 のことをイメージさせました。そのあとに10mの廊下を歩くスピードを調査したところ、 他のことを考えているときは10mの廊下を平均7.3 秒で歩くのに対して、お年寄りのことをイメージさせたら、8.2秒もかかったのだそうです。つまり「お年寄りのことをイメージさせるだけで、動作やスピード、さらに姿勢も悪くなる」 ということがわかりました。

これが思い込みが身体に与える影響です。
自分のことを「もう歳なんだな…」と思い込んでしまうと、スキンケアや運動などに力が入らず適当になる。 さらにシミやシワが増える。それでまた「歳だ」と思い込む。これでは負の思い込みの力に負けてしまいます。

「まだ若々しい」「私は綺麗だ」と思うことによって、性格が前向きになる。性格が変われば行動が変わる。行動が変われば顔や態度が変わる。顔や態度が変われば人生が変わる。このように、思い込みだけで人間は老けることも綺麗になることもできるのです。