生地を焼く前に茹でることで、歯ごたえのある独特の食感が生まれるベーグルは、朝食やランチはもちろん、おやつにもぴったり。
今回ご紹介する『Kepobagels(ケポベーグルズ)』は、ベーグルの食感を追求する上北沢の人気店。19種類ある「和ベーグル」は、まるでお餅のようなもっちり、むちむちの生地で、黒豆やきな粉などの和素材との相性も抜群です。週末にはおよそ700個が売れていくそう。「子どもの頃からもちもちした食感が大好き」という店長のこだわりが詰まったベーグル専門店を取材しました。
「いま、一番おいしいと思えるベーグルを追求したい」。もちもち食感にこだわった「和ベーグル」の魅力
朝9時の開店と同時にお客さんが次々と訪れ、3個~4個とまとめ買いをしていきます。こちらのお店の代名詞とも言える「和ベーグル」は、国産小麦と麹由来の天然酵母を使用し、オーソドックスなベーグルよりもさらにもっちりとした食感が人気です。
幼少の頃からお餅やグミのような「もちもち」という食感が大好きだったと話すのは、店長の山内優希子さん。
「子どもの頃から『将来はパン屋になりたい』と考えていました。祖父母も両親もパンが大好きで、幼稚園の帰り道に母親とお昼のパンを買いに行ったのをよく覚えています。妥協せずにこだわりたいと思うのはやっぱり『食感』。生地に合わせる具材によって、発酵具合や焼き方を変え、もちもち、ふんわり、しっとりなど、ベストな食感を追求しています」。
「プレーン酵母6%」は、皮の噛みごたえと中身のもっちりした食感のコントラストが楽しめるベーグル。19種類ある和ベーグルのうち、「きなこ」や「粒あんクリームチーズ」、「レモン大納言」など15種類がこちらの生地を使用しているそうです。
さらに酵母の量を増やした「プレーン酵母10%」は、まるで柔らかいお餅のような食感に驚かされます。
また和ベーグルの生地は、ほのかにお醤油のような風味を感じられるのも特徴。
「お客さんからも『お醤油を使っているの?』と聞かれることがありますが、麹由来の天然酵母の特徴です。和ベーグルに組み合わせる素材は、野沢菜やごまなどの和素材がほとんど。『お餅に合うものは、この生地にも合うはず!』と、和菓子の材料で試したのが始まりでした」。
生地との相性で具材を組み合わせているという山内さんにイチオシを聞いてみると、「全部です!」との答え。
「全部が一番なので、どれか1つは選べないですね。どのベーグルも、『今が一番おいしい!』と感じられるように改良していっています」と笑顔で話してくれました。
山内さんは、季節限定商品や新商品をどんどん出すのではなく、今ある商品の精度を高めることに注力します。
ベーグルの組み合わせは自由!オーソドックスなニューヨークベーグルで味わう「ベーグルサンドイッチ」
2018年に現在の場所にお店を移転した『ケポベーグルズ』。移転後、新たにオーダーメイドの「ベーグルサンドイッチ」をスタートさせました。
人気のサンドイッチメニューは、「サーモンサンド」と「パストラミビーフサンド」。どちらも9種類あるニューヨークベーグルの中から好みのものを合わせることができます。ふんわりとした食感がニューヨークベーグルの特徴で、サンドイッチの具材との相性も◎!注文を受けてから作ってくれるので、出来立てをいただきます!
サーモンサンドは、スモークサーモンと相性の良いクリームチーズを一緒に
具沢山で断面も美しいベーグルサンドイッチは、朝食やランチにもぴったり。ベーグルがふんわり軽い口当たりなので、ペロリと完食できます。
パストラミビーフサンドは、牛肉の塩漬けを燻製にしたパストラミビーフとトマト、レタスがサンドされている贅沢なサンドイッチ
他にも、トーストしたベーグルにバターを染み込ませた「バタートースト」や、シンプルにクリームチーズのみをサンドした「クリームチーズサンド」、もちもちの和ベーグルを使用した「あんバタサンド」など、サンドイッチだけでも約7種類の充実のラインアップ。組み合わせるベーグルを、その日の気分に合わせて変えるだけで違った風味を味わえる楽しさも魅力です。
また、昨年4月よりオンラインでの店頭取り置き注文もスタート。店内の滞在時間を短縮し、開店前に予約商品を用意することで店内での感染リスクを避けた取り組みです。
日々の食事やおやつ、手土産にもぴったりの『ケポベーグルズ』のベーグル。作り手の思いが込められたこだわりの食感は、きっと食べた人の記憶に残るはずです。
■お店情報
Kepobagels(ケポベーグルズ)
住所:東京都世田谷区上北沢4-16-13
営業時間:9:00~17:00、カフェL.O.16:00
定休日:月(祝日の場合も営業、代休なし)・火曜(祝日でも休み)
提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)
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