季節の変わり目には、カサカサしたりベタベタしたり…肌の調子に悩む方も少なくありません。そんな中、今美容業界で話題になっているのが米ぬか成分に含まれているイノシトールです。今回は米ぬか成分とバランス肌をゲットするためにぴったりなスキンケアアイテムを紹介していきます。

美容業界大注目!イノシトールってなに?

現在、数多くのスキンケア商品が存在していますが、美肌にはどんなアイテムが合うのか、どんな成分が肌にいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そんな中、美容業界の注目を集めているのが米由来成分の「イノシトール」です。

イノシトールは、米ぬかに含まれる成分のひとつであり、変化する季節の中で安定しない肌をコントロールすることができる万能成分なのです。季節に揺らがないバランス肌をゲットするうえで必要不可欠。

日本では古くから「ぬか床をかき混ぜる人の手は美しい」「酒造りの杜氏さんの手は白くスベスベ」など言われており、米ぬかは美肌に非常によい影響を及ぼすと広く知れ渡っています。

でも実際には、米ぬかとはどんなもので、どんな美容効果があるのでしょう。まずは米ぬかの秘密やその中にある成分ををご紹介していきます!

米ぬかとは?

「糠(ぬか)」とは穀物を精米したときに出来る果皮・種皮・胚芽などの部分を指し、「米ぬか」とは玄米の表面を削り精米したときに出来る粉のことをいいます。

米ぬかには以下で紹介するイノシトールをはじめとするお米の様々な栄養素が含まれており、その割合は玄米の9割以上を米ぬかが占めているという分析結果も出ているほどです。

江戸時代後期より、玄米から白米を食べる習慣がはじまり足がしびれたりする脚気が流行。その原因が玄米に含まれるビタミンB1不足であったというエピソードからも、米ぬかにいかに多くの栄養素があるかということが分かります。

その高い栄養素から米ぬかは、配合飼料や米油、穀物栽培に利用されている他、化粧水や石鹸など多くの美容アイテムに用いられています。

【米ぬかの大注目成分】イノシトール

様々な栄養素が含まれている米ぬかの中でこの「イノシトール」が今、美容業界で大注目されています。イノシトールとは、母乳に豊富に含まれており、人間に必要不可欠である栄養素ビタミンB群成分です。主に以下の3つの効果が期待されています。

①皮脂分泌調整作用効果


オイリー肌には皮脂量を抑え、乾燥肌には皮脂の分泌を促成する調整作用があります。肌を正常に戻す効果がありオイリー肌、乾燥肌、混合肌にもおすすめです。

②保湿効果


イノシトールには、1%以上の含有量で保湿効果があることが認められています。

「Soongsil University 委託研究データ」より

③ハリと弾力アップ効果

イノシトールには、20代~50代まで幅広い年齢層の肌のハリや弾力を向上させる効果が認められています。Soongsil University 委託研究のデータで確認すると、20代~30代が109%、40代~50代が118%と、肌のハリや弾力が平均で114%もアップしていることが分かります。

「Soongsil University 委託研究データ」より

【米ぬかの成分】γ-オリザノール

Y-オリザノールは、米ぬかから抽出した米特有の天然エキス成分です。「若返りのもと」とも言われているY-オリザノールは、肌に悪影響とされる活性酸素から肌を若々しく活性化させる作用などが含まれます。

①アンチエイジング
肌の酸化はしわやたるみ、黒ずみの原因になります。Y-オリザノールには高い抗酸化力と紫外線吸収作用があり、肌の酸化とその発生原因をブロックします。また、血流促進効果もあるため、肌のターンオーバーを促します。

②美白・美肌効果


紫外線は日焼け以外にも肌にさまざまなダメージを与えます。紫外線によってダメージを受けた肌は、しみの原因にもなるメラニンの合成が促進されます。

Y-オリザノールはメラニン生成に必須なチロシナーゼの活性を抑え、メラニンの生成を抑える作用があります。また、血流を良くする効果があり、乾燥肌の改善や肌のトーンを明るくする作用が期待できます。