貯蓄にプラスして投資でお金を増やす

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銀行口座へ貯蓄していくと利息を受け取ることができます。ただし2020年時点で日本はマイナス金利政策を継続していることもあって、金利はメガバンクの普通預金で0.001%と超低金利です。仮に節約して1,000万円という大金を貯蓄できても、普通口座へ預けたままでは1年で100円(税引き前)しか利息がつきません。

これでは、いつになっても資産を増やしていくことはできないでしょう。そのため将来に向けてお金を増やすには、資産運用を行うことを検討していくことも必要です。貯蓄に資産運用をプラスすることで効率的に資産形成が期待できます。ここからは、初心者が知っておきたい制度と投資方法を3つ紹介します。

自由度の高いつみたてNISA

つみたてNISAは、2018年にスタートした制度です。金融庁が厳選した投資信託へ少額で分散投資ができ投資した利益が非課税になります。株式投資や投資信託などで得た利益には20.315%の税金がかかります。しかしつみたてNISAで10万円の利益が出た場合は税金がかかりません。

投資というと「知識がない素人が手を出すものではない」と感じている人もいるのではないでしょうか。しかしつみたてNISAは、投資家が購入した商品を専門家が運用するので難しいことを勉強しなくても行うことができます。

つみたてNISAは、年間40万円まで投資ができ、最大20年間非課税の恩恵を受けることが可能です。その間に得た利益はすべて非課税となります。

20年間投資を行えば最大800万円を非課税で運用できることが大きなメリットです。2020年時点で投資可能期間は2037年までとなっており例えば2037年に購入した投資信託は2056年まで非課税で保有することができます。

長期にわたって資産形成するのに適した商品を金融庁が選定してくれているため、投資初心者でも安心です。また積立期間中はいつでも引き出せる自由度の高さもつみたてNISAの魅力と言えるでしょう。

税金の効果が大きいiDeCo

iDeCoとは、確定拠出年金とも呼ばれ自分で年金を積み立てられる私的年金制度で、5,000円から始めることが可能です。iDeCoで積み立てた掛け金は、60歳以降に年金や一時金として受け取ることができます。

iDeCoの特徴は、掛け金の全額が所得控除の対象になり所得税や住民税を大幅に節税できることです。一方でつみたてNISAとは異なり原則60歳までは掛け金を引き出すことができません。

確実に老後資金を貯めることができることは大きなメリットとなりますが将来のライフイベントも加味したうえで無理のない金額を設定することが大切です。

インフレ対策になる外貨預金

外貨預金は、日本円を外貨に換えて預金する投資方法です。外貨預金では、日本より高い金利で運用できることが大きなメリットと言えるでしょう。ただし円から外貨へ換金する際には、為替レートの影響を受けます。換金時の為替レートによっては、為替差益が出ることもあれば、為替差損が出るリスクもあるのです。

外貨預金は金利が高い点が魅力ですが始めるときは、為替リスクを十分に理解して投資をスタートしましょう。

自分たちに合った管理の仕方をしよう

夫婦によって働き方や生活の仕方、家計の管理などライフスタイルはさまざまです。しかしこれから貯蓄を目指しているのであれば世帯全体の収入や支出を把握することが大切になります。

1つの口座でなんとなく貯蓄している場合は、3つの口座に分けて貯蓄を「見える化」していくことが重要です。ある程度まとまった貯蓄になった場合は、資産運用も検討しましょう。

NISAやiDeCoなど非課税の恩恵を受けられる商品をうまく活用して、10年、20年単位の長期的な視点で運用していくことが家計管理術の決め手となります。

自分たちに合った家計管理の方法を見つけて長く継続していくには、目標貯蓄額を決めて夫婦で協力しあいながら資産形成することが大切です。

提供・UpU

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