なぜ計算式では砂糖の大さじ1は24gなのに実際は9gなの?
みなさん、気付きましたか?
先ほどの計算式では、砂糖の大さじ1の重さは、24gでした。
〈再掲〉大さじ1の砂糖のグラム数
砂糖の密度はおよそ1.6g/cc。
大さじ一杯の砂糖のグラム数=15㏄×1.6g/cc=24g
しかし、上記の表では、砂糖(上白糖)の大さじ1は9gとなっていますよね。
いったい、どちらが正しいのでしょうか。
計算上では24グラムになるのですが、、
正しくは(実際に計測すると)、9グラムとなるのです!!
ではどうして、
計算式では24gで、実際の大さじ1の重さは9gなのでしょうか?
それは、計算式に用いた密度が、「真密度」というものだからです。
実は、「密度」とは一口に言っても色々な種類があるのです。
「真密度」とは
真密度とは、
物体の表面や内部の気孔の部分を除いた物体そのものの体積で、物体の質量を割った値
となります。
わかりやすく言うと、、
物質をぎゅーっと押しつぶして、中に含まれる空気が全くない状態とした場合の密度
といった感じです!!
「かさ密度」とは
かさ密度」とは、
一定容積の容器に粉体を目一杯充てんし、その内容積を体積としたときの密度
のことを言います。
わかりやすく言うと、
空気を含んだ場合(普通の状態)の密度、となります。
※粉状の物質の場合、
空気を含んだ体積は大きくなるため、かさ密度は(真密度より)小さくなります!
まとめると、24gという答えを出した計算式で用いた砂糖の密度1.6g/ccは「真密度」です。
そして、実際の砂糖大さじ1の重さは9gということを考慮すると、
砂糖の「かさ密度」は、0.6g/ccということになります。
〈かさ密度を使った計算式〉大さじ1の砂糖のグラム数
砂糖の「かさ密度」はおよそ0.6g/cc。
大さじ一杯の砂糖のグラム数=15㏄×0.6g/cc=9g
以上!今日は大さじ1のグラム数と、それにかかわる密度のお話でした!
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本日のまとめ
- 大さじ1の重さは調味料によって異なる
・密度には色々あって、大さじ1の重さをはかる時は、「かさ密度」を使う
・砂糖の真密度は1.6g/ccでかさ密度は0.6g/ccって減りすぎじゃんって思いました————————————————————————————
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