2020年11月、埼玉県・所沢市にオープンした商業施設「ところざわサクラタウン」。話題の「角川武蔵野ミュージアム」をはじめ、ホテルや飲食店、さらに「チームラボ」のイルミネーションまで見どころ満載!今回は、初めての方でも楽しめる話題のスポットの見どころをご紹介します

ところざわサクラタウン

写真:サトホーク ところざわサクラタウン

「ところざわサクラタウン」があるのは、埼玉県・所沢(ところざわ)市。“COOL(かっこいい)”と捉えられる日本の「文化」や「食」など、日本のポップカルチャーを世界に向けて発信する拠点のひとつとして、2020年11月6日にオープンしました。手掛けているのは、大手出版社「KADOKAWA(カドカワ)」。工場やオフィス、ショップやレストランなどを展開しています。

 

写真:サトホーク EJアニメホテル

施設内には、2.5次元舞台やeスポーツイベントを開催する「ジャパンパビリオン」のほか、宿泊しながら日本のアニメの世界観を体感できる「EJアニメホテル」も併設。『おそ松さん』や『スレイヤーズ』など、国内外で人気アニメを見ながら、ホテルでの滞在を楽しめます。

写真:サトホーク 東所沢公園

またところざわサクラタウンの近くにある「東所沢公園」には、「武蔵野樹林パーク」を併設。チームラボによる光のアート空間が常設展示されており、日が暮れると幻想的な景色を鑑賞できます。

写真:サトホーク JR・東所沢

ところざわサクラタウンまでは、電車を利用するのがおすすめ。東京駅からはJR京浜東北線で南浦和駅で下車した後、JR武蔵野線に乗って東所沢駅で下車。そこから10分ほど歩くと到着します。また羽田空港からは東所沢駅まで直通の空港連絡バスも運行しており、約1時間40分で到着します。

【見どころ1】本や武蔵野の自然を発信する大型文化施設「角川武蔵野ミュージアム」

写真:サトホーク
角川武蔵野ミュージアム
ところざわサクラタウンに来たら、欠かせないスポットが「角川武蔵野(かどかわむさしの)ミュージアム」。博物館をはじめ、美術館やアニメミュージアム、マンガ・ラノベ図書館などが入っている施設で、週末を中心に多くの人で賑わっています。

デザインを手掛けたのは、東京・国立競技場をデザインした建築家・隈研吾(くまけんご)氏。1つ50~70キログラムの花こう岩を使用しており、外壁を照らす太陽光が変わるごとに幻想的な景色を楽しめます。

写真:サトホーク マンガ・ラノベ図書館

1階はKADOKAWAが発信するライトノベルとマンガの世界観を発信する「マンガ・ラノベ図書館」。小説や絵本、マンガなど、約25,000冊を取り扱っており、ソファに座りながら読書を楽しめます。

またKADOKAWAの創業者・角川源義(かどかわげんよし)が愛した、泰山木(たいざんぼく)の大樹が植えられている「源義庭園(げんよしていえん)」も眺めることができ、読書とともに四季折々の風景も楽しめます。

武蔵野の歴史と自然を発信する「5階フロア」

写真:サトホーク 武蔵野回廊

5階は東京と埼玉にまたがる「武蔵野」エリアの魅力を発信するフロア。この「武蔵野回廊(むさしのかいろう)」では、文学作品や地図、映画など、ジャンルを問わず、武蔵野に関する300冊もの書籍を展示。明治時代に活躍した作家・国木田独歩(くにきだどっぽ)の『武蔵野』をはじめとした作品を読めます。

写真:サトホーク 武蔵野ギャラリー

隣接する「武蔵野ギャラリー」では、常設展「武蔵野三万年(むさしのさんまんねん)ことはじめ」を実施。3万年前から人が住み続ける「武蔵野」を再定義することをテーマにしたコンテンツを発信しており、民俗学者・柳田国男(やなぎたくにお)と角川源義との関わりについて紹介しています。

また、柳田が晩年に唱えた巨人伝説「ダイダラボッチ」の聖地が武蔵野という説にちなんで、巨人伝説に関する情報も発信。スマホを使ってARで再現した巨人を見られるコーナーもあるので、ぜひ試してみては。

本や趣味の世界観を楽しめる「本棚劇場」

写真:サトホーク 本棚劇場

角川武蔵野ミュージアムでメインとなるフロアが、「本棚劇場(ほんだなげきじょう)」。4階から5階にかけて、高さ8メートルの巨大本棚が囲まれているフロアで、KADOKAWAから刊行された書籍を中心に約3万冊が収容されています。本棚は互い違い複雑に入り組んだ構造になっていて、そのフォトジェニックさからInstagramなどのSNSで話題を集めています。

写真:サトホーク

また本棚劇場では、定期的にプロジェクションマッピングを上映。「本と遊び、本と交わる」をコンセプトに、KADOKAWAがプロデュースした映画の映像や本とコラボした作品を鑑賞できます。

写真:サトホーク エディットタウン

本棚劇場を抜けると見えてくるのが、「エディットタウン」。館長監修による約25,000冊の本が収められている図書空間で、小説や雑誌など、好きな本を手に取りながら読むことができます。

写真:サトホーク

エディット&アートギャラリー
またエディットタウンには、「エディット&アートギャラリー」と呼ばれる美術館があります。定期的に作品の入れ替えが行われ、2020年2月現在、日本人とオーストラリア人のアートユニットによる、光を使った作品が展示されています。

写真:サトホーク

さらに作家でかつ、妖怪研究家の荒俣宏(あらまたひろし)氏がプロデュースした「荒俣ワンダー秘宝館」も併設。日本初の“ワンダーなもの”を集めた博物館で、ピーコックスパイダーの模型や巨大マンモスの牙、チョウをはじめとした昆虫標本など、ユニークな作品を鑑賞できるので、ぜひ立ち寄ってみては。

ミュージアム内にあるグルメ&ショッピングスポット

さつまいもを使ったオリジナルスイーツが味わえる「角カフェ」

写真:サトホーク 角カフェ

ここからは、ミュージアム内で立ち寄りたいお店をご紹介します。2階にある「角(かど)カフェ」は、女性がリラックスして集える場所をコンセプトにしたカフェ。白を基調にした明るい店内でコーヒーや紅茶といったドリンクのほか、所沢の特産品・さつまいもと白玉粉を使った「OIMOBALL(オイモボール)」を使ったスイーツを味わえます。

写真:サトホーク おさつきなこ(税込550円

おすすめは、さつまいもとOIMOBALL、きなこをトッピングした「おさつきなこ」。お芋のホクホクとした食感とともに上品な甘さを堪能することができ、生クリームと蜜、きなことの相性も抜群です。この他にも、チョコバナナ(税込550円)や和風抹茶(税込600円)など、6種類のスイーツを提供しているほか、コーンスープ(Mサイズ・600円~)なども味わえます。

埼玉の食材を使った創作料理に注目「SACULA DINER」

写真:サトホーク SACULA DINER

ミュージアムの5階にあるメインダイニング「SACULA DINER(サクラ ダイナー)」。地元の所沢産の野菜をはじめ、豚やシャモなど、埼玉県産の食材を使った多様性のある創作料理を味わえます。

写真:サトホーク

秩父鱒の冷製マリネ 近所の柑橘のソース(税込1,540円)
前菜では、秩父産の鱒に柑橘ソースをからめた「秩父鱒の冷製マリネ 近所の柑橘のソース」や、所沢を含む武蔵野の地で昔から続く栽培方法で作った「三富(さんとめ)野菜」を使った「所沢葉たくさんサラダ」(税込880円)など、地元の食材を使った一品を味わえます。

写真:サトホーク

彩の濃厚な牛蒡と牛テール、熊谷米麹味噌を練り込んだフェットチーネ(税込1,430円)
また主菜では、パスタや炭火焼きなどの創作料理を提供。埼玉県産のなまずと所沢産の春菊を使った「ジェノベーゼ リングイネ」(税込1,540円)や、埼玉県産のごぼうと牛テール、熊谷の米麴味噌を使った「フェットチーネ」など、和と洋がコラボした料理も堪能できます。


写真:サトホーク
川越煉蜜糖のかりんとうモンブランと日高西武酪農牛乳のアイス(税込770円)
さらにデザートも埼玉県産の食材にこだわった一品を提供。中でも川越煉蜜糖(かわごえねりみつとう)のかりんとうモンブランに、日高西武(ひだかせいぶ)酪農牛乳のアイスをトッピングしたデザートは、モンブランとアイスの濃厚な甘さを楽しめます。

個性あふれるオリジナルグッズが買える「ロックミュージアムショップ」

写真:サトホーク ロックミュージアムショップ

角川武蔵野ミュージアムの見学でお土産を買いたい方におすすめのお店が、2階にある「ロックミュージアムショップ」。オリジナルグッズや普段使いしたいかわいいアイテムなどを取り扱っているほか、ミュージアムのボードメンバーの一人、荒俣宏氏が妖怪を研究していることにちなんで、妖怪に関連するグッズも販売しています。

写真:サトホーク

店内では、埼玉にちなんだ工芸品のほか、かわいいデザインをした食器も販売。箸置き(税込560円)や、富士山を描いたタイルマグカップ(小・税込1,980円)など、大切な人へのプレゼントにピッタリなお土産が手に入ります。

【見どころ2】令和に誕生したパワースポット「武蔵野坐令和神社」

写真:サトホーク 武蔵野坐令和神社

ところざわサクラタウンのオープンとあわせて創建された「武蔵野坐令和神社(むさしのれいわじんじゃ)」。世界的な建築家・隈研吾氏がデザインした神社で、富士山を望む武蔵野台地に建設された祈りの地として、この地を見守っています。また本殿の天井画には、KADOKAWAのシンボルである「鳳凰(ほうおう)」をイメージした天井画が描かれています。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚命(すさのをのみこと)、2つの神様を総称した「言霊大神(ことだまのおおかみ)」が祀られており、文芸・芸術・芸能といったコンテンツの表現に現れる神様といわれていることから、コンテンツ関係者へのご利益や縁結びなどにご利益があります。

写真:サトホーク 御朱印(500円)

御本殿を参拝した後は、社務所へ立ち寄りましょう。カラフルな御守(600円)のほか、御朱印帳(2,500円~)や御朱印(税込500円)などを取り扱っています。またアニメツーリズム協会公式の御朱印帳カバー(1,000円)や、オリジナルの和紅茶(600円)なども手に入ります。

写真:サトホーク

また夜になると、ライトアップした鳥居や神社を眺めることが可能。幻想的な風景を楽しめます。

また夜になると、 ライトアップ した鳥居や神社を眺めることが可能。幻想的な風景を楽しめます。

【見どころ3】埼玉のグルメを味わえる「レストランフロア」

新鮮な地元の食材を使った料理に注目!「角川食堂」

写真:サトホーク 角川食堂

ところざわサクラタウンで見逃せないのが、レストランフロア。ここからは、サクラタウンで食べたいグルメスポットを紹介します。

3階にある「角川食堂(かどかわしょくどう)」は、KADOKAWAがプロデュースしたお店。地元・所沢の野菜などの食材を使った料理を提供しており、週末には地元の方を中心に行列ができるくらい、人気を集めています。

写真:サトホーク
店内は開放感のある雰囲気で、KADOKAWAらしく本を使ったデザインが特徴。テーブル席やカウンター席を用意しているほか、窓からは所沢市内の街並みを眺めることもでき、有意義な時間を過ごせます。

写真:サトホーク

角川食堂カレーセット(税込1,800円)
おすすめは、「角川食堂ブレンドカレー」。KADOKAWAの社員が考案した一品で、ピリッとした辛さと香ばしい風味を楽しめます。ローストナッツやチーズ、パクチーなどをトッピングして味わってみましょう。また平日限定で、地元の食材を使った「日替わり定食」(税込1,000円)なども提供しています。

写真:サトホーク

またスイーツも充実しており、シフォンケーキ(税込600円)やオリジナルのプリン(税込450円)などもおすすめ。オリジナルのオーガニックコーヒー(税込380円)や、ハーブティー(税込700円)といったドリンクと一緒に試してみて。

埼玉の代表食・手打ちうどんが味わえる人気店「さわいち&サクラブルワリー」

写真:サトホーク
さわいち&サクラブルワリー
埼玉は香川や福岡、大阪と並んでうどんの産地として有名。そんな中で、さいたま市に本店を構える手打ちうどんのお店が、ところざわサクラタウンに進出しました。「さわいち&サクラブルワリー」は手打ちうどんを食べられるのはもちろん、クラフトビールの醸造所も併設しており、オリジナルのビールも堪能できます。

写真:サトホーク 肉なす汁うどん(税込913円)

おすすめは「肉なす汁うどん」。濃い目の手作りのだしに埼玉・加須(かぞ)産の香り豚となすをトッピングした一品で、冷たいうどんとの相性も抜群!だしの豊かな風味とコシのあるうどんを味わえます。

アニメキャラクターをモチーフにしたドリンクに注目!「レストランTiam」

写真:サトホーク レストランTiam/ラウンジTiam

EJアニメホテル内でも、絶品の料理を味わえるお店があります。ホテルの6階、フロントの近くにある「レストランTiam(ティアム)」では、新鮮な地元野菜を使った料理を味わえます。

写真:サトホーク ホテルの和牛ビーフシチュー・セット(税込2,200円)

ランチでは、特製和牛のハンバーグセット(税込2,200円)をはじめ、ホテル特製の和牛ビーフシチュー、さらにビーフシチューをかけたオムライス(税込1,760円)を提供。濃厚な風味と肉の旨味も堪能できます。

写真:サトホーク 十四松イエロー(税込700円)

またKADOKAWAから誕生した、アニメキャラクターに関するオリジナルドリンクも提供。『おそ松さん』の6兄弟をイメージしたフルーツジュースや、ライトノベル『スレイヤーズ』とコラボしたドリンクなど、ここでしか味わえないドリンクも楽しめますよ♪