家計管理のポイント

夫婦として長期的なライフプランを考えることに加え、目の前の生活では家計管理にも取り組んでいきたいところです。ここからは一般的な家計管理における3つのポイントを順に確認していきましょう。

1.お金の使い道を把握して整理する

家計を管理する上で、まずは毎月の支出を把握することから始めましょう。一定の収入の中で生活費をやりくりし、将来や不測の事態にも備えるのが家計管理です。毎月、何にどれくらいのお金を使っているか分からないことには、見直すポイントも見つかりません。

特に共働きの場合は夫婦別財布となっていることも多く、家計全体の収支がわかりにくいでしょう。夫婦によって取り組みやすい家計管理の方法は異なりますが、生活費(支出)の「項目」と「金額」がしっかりと分かるよう工夫したいところです。

例えば、夫婦どちらかの名義で生活費用の口座を開設する(生活費はすべてこの口座から支出する)、どちらか一方が生活費を管理するなど、家族にかかる生活費の支出全体を把握できるようにしましょう。

支出が把握できたら、内容を見直していきます。理想的な家計の割合は、世帯構成や収入によって異なりますが、仮に夫婦二人で手取りが30万円の場合の家計(割合)を次の通り考えてみましょう。

手取り 30万円 100%
貯蓄 6万円 20%
住居費 7万5,000円 25%
食費 4万5,000円 15%
水道光熱費 1万5,000円 5%
通信費 1万8,000円 6%
保険料 1万2,000円 4%
娯楽費 9,000円 3%
交際費 6,000円 2%
被服費 9,000円 3%
その他 5万1,000円 17%

これは一例であって、都心に住めば住宅にかかる費用がかさむ一方で、地方では自家用車のコストがかかる場合もあるでしょう。必ずしもこの数字にあてはめればいいというわけではなく、自分たちの家計で見直すポイントを整理し、収入に対するバランスを整えることが重要です。

2. お金を貯める仕組み作り

理想の家計(割合)にある通り、貯蓄(前出の例では20%=6万円)をしっかりと確保するには「先取り貯蓄」を実践するのが大切です。

先取り貯蓄とは、給与の振込口座や生活費用の口座とは別に“貯蓄用の口座”を設け、給料が振り込まれたら貯蓄分を先取りして、残りのお金を生活費とする貯蓄法です。

【収入 - 貯蓄 = 生活費】

共働きの場合は、夫婦ともに給与が振り込まれたタイミングで「生活費の口座」に加えて、「貯蓄用の口座」に振り込めば、お金を貯める仕組みの完成です。貯蓄のお金を先に確保する方法として「自動送金サービス」などを利用すれば、ほとんど自動的に貯蓄が進むでしょう。

3. 貯蓄とは別の予備費を積み立て

予備費とは、いざというときのために準備しておきたいお金のことです。これは目的のない貯蓄として、不測の事態などに備えるためです。

例えば、急な医療費などでまとまったお金が必要となったときや、友人や親戚の結婚式に招待されたときなどのご祝儀を毎月の生活費の中からやりくりするのは難しいものです。かといって、そのつど貯蓄から取り崩していくと、どこまで貯蓄から差し引いていいのか境目がつかなくなってしまうこともあります。

こういったイレギュラーな支出に備えて、ボーナスなどを活用して貯蓄とは別に予備費を蓄えておくといいでしょう。

長期的な計画と家計管理を実践しよう!

夫婦で考えていきたい、お金の計画と実践について紹介しました。どんな家庭を築き、どんな人生を送りたいと考えるかは人それぞれです。夫婦間でよく話し合い、それを実現するための家計管理と貯蓄を夫婦で共に取り組んでいきましょう。

提供・UpU

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