パートナーと、お金のことについて話し合ったことはありますか?お互いの収入や家計など、結婚前にはあまり話題にしませんが、結婚して家族となれば話は別です。この記事では、夫婦が共に生きていく上で考えたいマネーライフプランと、家計管理のコツをまとめてみました。

夫婦でお金のことは話しにくい?

松井証券株式会社が実施した「夫婦の家計管理事情調査(2020年3月実施)*」によると、パートナーに隠していることとして最も多く挙げられたのが「お金関係」でした(全体の20.9%)。このうち、3人に1人が「所得額」、半数以上が「貯蓄額」をパートナーに正確に伝えていないことが明らかになりました。
*対象は、全国の結婚3年以内の20~30代男女400名、結婚30年以上の50~60代男女400名、合計800名

もちろん、すべての夫婦がお金の情報を共有する必要はないでしょう。共働きでお互いに収入がある夫婦、1つ屋根の下で生活をしていない夫婦など、昨今では結婚や家族のかたちもさまざまだからです。

一方で、家族として共同生活を送っていくためには、お金の事情を切り離して考えることはなかなか難しいもの。将来の計画を立てる中で、お互いの給料(所得額)や貯蓄額を共有し合えるといいですね。

人生設計とマネープラン

お金のことを話し合うのは大切、と言っても急に話題にするのは難しい!という場合には、今後どのようなライフスタイルを送りたいか、話し合ってみるといいでしょう。

住まいについて

都心での暮らしは何かと便利なのに対し、地方ではのびのびとした生活ができるという考え方もあります。住む場所によっては生活コストが大きく異なるほか、住宅を購入するor賃貸とするか検討する一因にもなるでしょう。

働き方について

結婚する時点で、共働きもしくは一方が専業主婦(夫)であっても、それがずっと続くとは限りません。働き方によっては、家計管理の方法や貯蓄の計画が大きく異なります。お互いの働き方について話し合うことで、具体的なマネープランにつなげていけるでしょう。

子どもについて

結婚したばかりのうちは、子どもの計画を立てていない夫婦も多いでしょう。急いで決める必要はありませんが、家族が増える場合とそうでない場合ではマネープランが大きく異なり、同時に老後の生活における安心感なども変わってくるでしょう。

これらを話し合うことで、人生の中でいつ、どんなときに、どれくらいのお金が必要かざっくり見えてくるはずです。具体的な計画は、ゆっくり立てていくとして、大まかなプランを考えておくことで、その後の家計管理や貯蓄にもやりがいが生まれるはずですよ。