首を傾けたり、唇を前に突き出したりしながらインタビューに答える様子は、確かにあざとい。

◆高校受験も“あざとさ”で突破

「嫌なことをしたくない、という思いが小さい頃から強くて。特に高校受験は本当にしたくなくて、指定校推薦で進学しようと決めたんです。

 先生に対しては愛想よく、ニコニコしながら『内申点ください。お願いしま~す』って言ってました(笑)」

 首を傾げながら傾けて表情をつくり、中学校3年生時点での“あざとさ”を再現してくれた久木田さん。先生に上手に話しかけ、テストに出る範囲を聞き出していたという。

 その振る舞いはTikTok上にある大学の教室内で男子学生にお願いしてノートを借りる動画に通じるものがある。

「学校の授業を全力で受けた」上で勉強していた成果ではあるようだが、努力と工夫の甲斐あって、無事、推薦で明治学院大学の附属高校に進学。もちろん大学受験もすることなく、エスカレーターで明治学院大学に入学した。

◆ミス青学への憧れはあったものの……

久木田菜々夏さん_写真2(提供)
「衛星とカラテア」ツアー時の写真。アイドル感のある「あざとい」表情に注目('24年12月撮影、事務所提供)
 大学生活の様子を聞くと……

「ありがたいことに、お陰様で、結構、ほんとに、ずっと……モテていましたね」

 言葉を選んでいるようで、結果的にはモテてきたという事実を伝えてくれたのだった。

「フットサルサークルとダンスサークルの2つに入っていました。フットサルサークルの男子は全員、ダンスサークルの男子はうち半分から告白されました」

 だが、モテすぎると大変なこともあるという。

「付き合っていなくても、誰かと遊ぶという約束をした時点で、その噂が広まるんです。寄ってくる男子には自覚的に『私たち、いい友達だね! 』と言うようにしていました。フットサルサークルは1年ほどいたあたりで全員に告白されたので、さすがにやめました。正直、女子たちには妬まれていたかも」