公益社団法人日本将棋連盟によると、2023年における獲得賞金・対局料の上位5名は以下の通りです。

●藤井聡太竜王・名人:1億8634万円
●渡辺明九段:4562万円
●永瀬拓矢九段:3509万円
●広瀬章人九段:3066万円
●羽生善治九段:2604万円

※金額は推定

プロ棋士として公式戦に参加すれば、活躍次第では高収入を得られることが分かります。
 

プロ棋士になる方法

公益社団法人日本将棋連盟によると、将棋のプロの世界には、現役・引退を合わせて230名を超える棋士がいるとのことです。棋士になるには奨励会と呼ばれる棋士養成機関に入る必要があります。
 
奨励会には入会試験があり、「級位受験者」の場合、受験資格として満19歳以下および四段以上の棋士から推薦を得ることが定められています。受験料は3万1500円です。「初段受験者」は満22歳以下で、アマチュア公式戦全国大会の優勝または準優勝の経験および四段以上の棋士から推薦を得る必要があります。受験料は5万2500円です。いずれも合格後は入会金10万5000円と、奨励会費として月額1万500円が発生します。
 
奨励会は6級から三段までの級位・段位があり、成績によって昇格していきます。三段になると年に2回の三段リーグを行い、原則として上位2名が四段つまりプロ棋士となり、タイトル戦や一般公式戦への出場が可能です。プロ棋士は、年に4人だけがなれる狭き門であることが分かります。
 
奨励会には年齢に関して厳しい規定があり、満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれないと、退会になる点に注意が必要です。三段リーグで勝ち越すと次回のリーグに参加できて同じ条件で在籍を延長できますが、満29歳のリーグ終了時で退会となります。
 

竜王戦の優勝賞金は将棋界最高の4400万円! 2023年獲得賞金・対局料のトップは1億8000万円超