「草木も眠る丑三つ刻」という言葉があるように、日中活発に動いていた人間は深夜に経済活動をしない時間だ。
人間が生活をする上で重要な「衣食住」。現代はそのために、何よりも「お金」が必要だ。お金を貯めるためにも真夜中に活発に動くことは、あまりお勧めしていない。それに反して活動する夜型人間は、「お金が貯まりにくい」と考えているからだ。
1. 夜型人間だとお金がたまらない理由
大きな理由は、夜の時間の使い方が「エンドレス」であることだ。昼食と夕食の大きな違いがここにある。昼食は13時終了の予定が14時になり、15時になるという「ダラダラ感」はない。まだ飲み足りないから2次会に行こう、3次会に行こうとなりかねない。
日常生活なら遅いと認識される「午後10時」も、酒席ならば「もう1軒行こう」となる。それ以降の飲食代はともかく、終電を逃してタクシーで帰宅しようものなら、消費されるお金に歯止めが利かない。朝起きて財布を空けると、減っているお札の数にあまり残っていない記憶が手伝うことも珍しくはないだろう。この悪習慣は早急に改善したい。
筆者は飲み会に行くな、飲み会に価値がないということを言いたいわけではない。また仕事の関係上、夜に仕事をせざるを得ない人を夜型人間と言っているわけではないことを予め断っておこう。
2. 果たして二次会は意味がないのか
最近、ビジネスマンの生活改善本などを見ると、「二次会に行っても意味がない」という論調が目立つ。仕事の話ができる一次会と異なり、深酒した状態で一緒にいても……ということだろうか。
以前のビジネスマンは「お酒の席のコミュニケーションは何よりも大切」という価値観が際立っていたが、最近の20代、30代の若い年代は少々異なっているような話を聞く。二次会でとどまらず、三次会となると、更にその傾向は顕著なものになる。
とはいえ、「飲みニケーション」で仕事が決まることも多い。大切なのは、飲みニケーションに掛けるお金・時間と、そこから得られる成果が釣り合っているかが大事だろう。
二次会、三次会と画一的に判断するのではなく、効果のある二次会とないものを判断することが大切だ。ただ、二次会のお誘いを天秤にかけるのも気がひけるのと同時に、何が効果がある二次会で、何が効果ないのかを予め予測するのはとても難しい。
そこで現実的な対策としては、毎月の交際費に「上限」を定めておき、それを超えるようであれば二次会には行かないことだ。強制的な方法だが、交際費のように「もう少し飲んでも日常生活を節約すれば大丈夫」となりやすい(実際に大丈夫かどうかはともかく)支出は、強制的に抑えることで明らかに効果があるといえる。