スタイリッシュかつ機能的なキャンピングカーを提供するダイレクトカーズが、3月19日(水)、三重県に「ダイレクトカーズ製災害即応出動車」を納車した。

災害時には避難・支援拠点として活用

「ダイレクトカーズ製災害即応出動車」は、災害時は避難・支援拠点として活用でき、平時は公用車として運用できる特別仕様のキャンピングカー。

地方自治体がキャンピングカーを購入し、日常業務で活用しながら、緊急時には即座に防災車両として機能させるこの取り組みは、全国的にも非常に珍しく、新たな防災対策モデルとなる。

ダイレクトカーズは、これまで培ってきたキャンピングカー製造技術を活かし、災害時に本当に役立つ機能を備えた車両を提供することで、地域社会への貢献を目指しているという。今回の導入をきっかけに、防災の備えを「特別なもの」ではなく、「日常に溶け込むもの」として活かしていく新たなスタイルを提案していく考えだ。

ハイエースワゴンGLをベースに、災害対応機能を強化


「ダイレクトカーズ製災害即応出動車」は、トヨタ・ハイエースワゴンGLをベースに、ダイレクトカーズ独自の技術を駆使してカスタマイズした車両。最大の特徴はベース車両の3ナンバーのまま乗車定員を5名にしていること。通常、3ナンバーのハイエースワゴンGLは最大10人乗りの仕様だが、今回のモデルでは5人乗り仕様とすることで、より広い空間と快適性を確保。これは、緊急時の避難スペース確保や物資運搬の利便性を最大限に高めるための工夫だ。


さらに、セカンドシートにはリクライニング・スライド可能なレボシートを採用。状況に応じてシートレイアウトを変更でき、快適な移動と柔軟な荷室スペースの両立を実現した。また、スライドレールを活用することで、荷室を簡単に拡張できるほか、ベッドマットを取り外せば広大な荷室スペースを確保できる。


ベッド展開時のサイズは長さ2,800mm×横幅最大1,680mm。大人3名が横になれる広さを確保し、避難時の仮眠スペースや一時的な医療支援スペースとしても活用できる。