冷房の電気代を抑えるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
まずは、適切な設定温度にしましょう。冷房の設定温度を1度上げるだけで、電気代を約10%節約できるといわれています。また、冷房だけに頼るのではなく、扇風機やサーキュレーターを活用して空気を循環させると、設定温度を高めても快適に過ごせます。
エアコンの電力消費は、運転開始時に最も高くなるため、頻繁にオン・オフを切り替えると逆に電気代が上がる点に注意しましょう。長時間使用する場合は、弱運転を維持する方が効率的です。
さらに、室温上昇防止を目的として、カーテンや遮熱フィルムを活用して直射日光を遮ることも重要です。
エアコンの機種による電気代の違い
エアコンの機種によって、電気代が大きく異なります。省エネ性能が高い機種を選ぶことで、年間の電気代を大幅に抑えることが可能です。
ここでは、シャープ製の製造年が異なる機種を比較してみましょう。
資源エネルギー庁による「省エネ性能カタログ電子版」によると、2021年発売のプラズマクラスターエアコン(AYー22PXW1)の消費電力は410W、消費電力量170kWhとなっています。つけっぱなしにした場合の電気代は、1日で約335円、1ヶ月(30日)で1万50円、6ヶ月(180日)で6万3900円です。
一方で、1999年発売のプラズマクラスターエアコン(AYーL22DーW)の消費電力は590W、消費電力量229kWhとなっています。つけっぱなしにした場合の電気代は、1日で約481円、1ヶ月(30日)で1万4430円、6ヶ月(180日)で8万6580円です。
それぞれの電気代の差は、1日で約146円、1ヶ月(30日)で4380円、6ヶ月(180日)で2万6280円となり、機種によって電気代が大きく異なることがわかります。