「床暖房」の電気代は1ヶ月でどのくらいかかる?初期費用についても解説
本記事では、床暖房を導入した場合にかかる1ヶ月の光熱費について解説します。節電方法や維持費の抑え方、導入費用についても紹介するため、検討の参考にしてください。

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床暖房とはどのようなもの?

床暖房は、床下に設置する熱源で床を温め、床から発せられるふく射熱によって室内全体も暖められる設備です。なお、床暖房には大きく分けて2種類の仕組みがあります。
 

電気式床暖房

電気式床暖房は、床下に設置された発熱線や面状の発熱体に電気が流れることで熱を発し、部屋を暖めます。
 
電気式床暖房は以下の3種類です。

■電熱線式:床下の電熱線に電気を流して暖める仕組み
■蓄熱式:夜のうちに蓄熱材に熱をため、その熱を日中に使って暖める仕組み
■PTCヒーター式:自身の温度に反応して通電量を抑制する「PTCヒーター」を用いて暖める仕組み

 

温水式床暖房

温水式床暖房は、床下に温水パイプがあり、そこに温水を循環させることで暖めます。
 
温水式床暖房は以下の3種類です。

■ガス式:ガスボイラーで温めた温水を利用する仕組み
■ヒートポンプ式:大気の熱や電力を利用してお湯を沸かす仕組み
■灯油式:専用の灯油ボイラーで沸かしたお湯を利用する仕組み

 

床暖房の電気代はどれくらい?

床暖房に必要な電気代は、設置する面積や使用時間のほか、電気式か温水式かによって異なります。ここでは大阪ガスマーケティングが算出した、電気代の目安を31円/kWh(税込み)として、室温20度の10畳の部屋で、約60%の床面積に床暖房を設置し、1日8時間使用した場合の1ヶ月あたりの電気代をご紹介します。

■電気式床暖房の電気代

床温度約25度の場合:約3500円/月
床温度約30度の場合:約7800円/月

■温水循環式床暖房