「ミニディスク」や「ブルーレイディスク」が消えつつあるって本当? 「代替手段」はあるの?
かつて、音楽や映像の保存手段としてミニディスク(MD)やブルーレイディスク(BD)が重宝されていました。しかし、これらの光ディスクは徐々に市場から姿を消しつつあるようです。   この記事では、光ディスクの現状と廃止の背景、今後の代替手段について解説します。

▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?

ミニディスクやブルーレイディスクの現状

ソニーは2025年1月23日に、2025年2月をもって、以下の光ディスク製品の生産を終了すると発表しました。

●ブルーレイディスクメディア
●録音用ミニディスク
●記録用MDデータ
●ミニDVカセット

光ディスクの生産終了はソニーに限った話ではなく、すでにパナソニックや日立マクセルなどのメーカーも光ディスクの生産を縮小・終了してきました。いずれも消費者のライフスタイルの変化が影響していると考えられています。
 

なぜ光ディスクは廃止されるのか?

光ディスクの生産縮小・廃止には、次のような背景があるようです。
 

ストリーミングやクラウドの普及

かつてはCDやDVD、BDを購入し、プレーヤーで再生するのが一般的でした。しかし、現在ではNetflixやSpotify、Amazon Prime Videoといったストリーミングサービスが普及し、物理メディアを使わなくても音楽や映像を楽しめる時代になっています。
 

大容量ストレージの進化

HDDやSSDの価格が下がり、大容量のデータを手軽に保存できるようになりました。例えば、現在の一般的なストレージとBDのコストを比較すると、表1のようになります。
 
表1

ストレージの種類 容量 平均価格 1GBあたりのコスト
BD-R 25GB 25GB 約60円 約2.4円
BD-R 50GB 50GB 約190円 約3.8円
HDD 2TB 約1万円 約5.0円
SSD 1TB 約9680円 約9.7円