「40歳の会社員」が「転職」する場合、「年収は下がる」ことが多い? 統計データから解説
40歳での転職は、人生の大きな節目となる可能性がある、重要な決断だと考えられます。しかし、年齢や性別、企業規模によって転職の状況や年収の変化は異なります。   本記事では、最新の統計データを基に、40歳の会社員が転職する際の年収変化や転職状況について解説します。

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40歳で転職はどのくらいしているのか

厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、年齢別に見た1年間の男女別の転職入職率は表1のとおりです。転職入職者は過去1年以内に別の仕事をしていた人を指します。
 
表1

年齢層 男性転職率 女性転職率
30~34歳 9.5% 14.0%
35~39歳 7.7% 10.7%
40~44歳 5.7% 9.6%
45~49歳 5.4% 10.0%
50~54歳 5.1% 9.6%

※厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概況」を基に筆者作成
 
表1から、年齢が上がるにつれて転職入職率は徐々に低下していることが分かります。特に40代以降になると、男性の転職割合が低くなる傾向にあるようです。
 

40歳の平均年収はいくらか

国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、40~44歳の平均年収は約503万円です。平均年収のピークは、55~59歳の約553万円ですので、40歳はこのまま今の環境で働き続けてもしばらく年収の伸びを期待できる可能性がある年齢といえます。
 
年齢別・性別の平均年収は表2のとおりです。
 
表2

年齢層 男性平均年収 女性平均年収 全体平均年収
30~34歳 約496万円 約345万円 約433万円
35~39歳 約562万円 約339万円 約471万円
40~44歳 約617万円 約345万円 約503万円
45~49歳 約659万円 約346万円 約526万円
50~54歳 約697万円 約346万円 約546万円
55~59歳 約721万円 約335万円 約553万円