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近年「規格外野菜ビジネス」が注目を集めている
生産者から消費者へ野菜を届ける段階で、味や安全性は問題がないはずなのに、「規格に沿わない」ことを理由に廃棄せざるを得ない野菜が少なくありませんでした。具体的には、形が曲がっていたり、品質に影響がない程度の少しの傷があったりするものは、「規格外野菜」として市場へ出回ることなく捨てられていたのです。
ところが、近年フードロスの削減の取り組みが積極的に行われていたり、気候変動などによる影響で野菜の価格が高騰していたりすることから、こうした「規格外野菜」を割安で消費者に届ける生産者の活動が少しずつ増えてきています。
消費者の実に「77%」が規格外品を「買ったことがある」と回答
規格外野菜の販売は、主に生産者が価格を決められる道の駅や直売所、インターネットサービスを利用して販売されています。
消費者の声はどうなのかというと、消費者庁が令和2年に発表しているデータを参考にしたところ、「規格外等の農水産物を購入したことがある」と回答した人は全体の約77%にも上りました。
購入した理由としては、「価格が安いから」という理由がもっとも多く、次いで「見た目にはこだわらないから」「規格品と味が変わらないから」と続きました。
一方で、「買ったことがない理由」については「買えるところがない」との意見が多かったため、今後は規格外野菜を購入できる場所やサービスの啓発を積極的に行うことで、さらなる需要の拡大が期待できるかもしれません。