住宅ローン「3500万円」でマイホームを購入予定ですが、最近金利が「0.5%」に上がったと聞き不安です。変動金利より「固定金利」にすべきでしょうか?
2025年1月24日、日銀は政策金利を0.25%引き上げ「0.5%」としました。この決定によって影響を受けるのが住宅ローンの「変動金利」です。将来的に返済額が増えることを見越して、固定金利にすべきかと迷っている人もいるでしょう。   本記事では、変動金利が上昇すると返済額はどれくらい増えるのかを解説します。また、今後住宅ローンを組む際は固定金利にすべきかについても考えます。

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住宅ローンの変動金利とは?

住宅ローンの金利タイプには「固定金利」と「変動金利」があります。このうち変動金利とは、返済期間中に金利額が定期的に見直されるタイプの住宅ローンのことです。一般的に固定金利よりも金利が低く設定されていますが、将来的に金利が上昇すると返済額が増えるリスクがあります。
 
変動金利は日銀の「政策金利」に影響されます。したがって、今回の政策金利引き上げによって、今後金融機関で変動金利の見直しが行われる可能性があります。
 
一方の固定金利は、金利が一定期間または完済するまで変わらないタイプの住宅ローンです。変動金利よりも金利が高いですが、毎月の返済額が固定できます。
 
固定金利は日本の10年国債利回り、いわゆる「長期金利」に影響されます。長期金利が上昇すると固定金利も上昇しますが、返済期間中(固定期間中)はローンの金利が変動することはありません。
 

2025年2月時点の住宅ローン金利の例

大手銀行の住宅ローン金利は現在どのくらいの水準なのでしょうか? 例として、2025年2月時点における、ある大手銀行の変動金利と固定金利を紹介します。
 

・変動金利:年0.375%~
・固定金利(全期間型、31~35年):年2.05%~

 
変動金利が最安0.375%と1%を切っている一方、固定金利は2.05%以上と大幅に高くなっています。今のところは変動金利のほうがお得だと言えるでしょう。
 

変動金利が0.25%上がると、返済額はいくら増える?