では、予備校に通わせるのはどのタイミングがよいのでしょうか。
株式会社クロスバズの「大学受験に向けた予備校選びに関するアンケート」によると、予備校に通い始めたタイミングは「高校3年生」が37.9%と最多であることが分かりました。「高校2年生」が28.1%、「高校1年生」が27.0%と続き、高校3年生の回答と比較するとそれぞれ10%ほど差をつけました。
とはいっても、どのタイミングで予備校に通うのが効果的であるかは、個人の学習状況や目標とする大学によっても異なります。しかし、本格的に大学受験の準備を始めるのは高校3年生からが多いことから、その段階で予備校に通い始める学生が多いという結果になっているのでしょう。
また、同調査の「予備校(塾)の学費についてどのように考えましたか?」という学費についての考えを問う設問では、「学費と質のバランスを重視」が48.4%と半数近くを占めました。
このことから、予備校を選ぶ際は、学費の安さのみを重視するのではなく、教育の質と学費のバランスを考えていることが分かりました。どのような指導方法や方針であるかは予備校によって異なるため、勉強方法との相性や学習状況などに応じて検討するのがよいでしょう。
まとめ
大学への進学率や学習塾に対する平均支出額、予備校に通い始める時期について解説しました。高校3年生における学習塾の年間平均支出額は、平均でおよそ45万円と家計にとって決して安い金額ではありません。後悔しないためにも、「学費と質のバランス」を加味しながらお子さんに合った予備校を見つけましょう。
出典
文部科学省 令和6年度学校基本調査(確定値)について公表します。 II.卒業後の状況 1.高等学校等卒業者 図3 高等教育機関への進学率(5ページ)
e-Stat政府統計の総合窓口 文部科学省 令和5年度 子供の学習費調査 子供の学習費調査/令和5年度 子供の学習費調査 3 学年(年齢)別,所在市町村の人口規模(学科)別の学習費支出状況
株式会社クロスバズ 予備校比較ガイド 【1,000人に聞いた】塾選びで重要視するポイントとは?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー