通り抜けの際に、万一人身事故を起こせば過失運転致死傷罪に問われます。コンビニの駐車場のような私有地でも成立するものです。
 
自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律の第5条では、「自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、7年以下の懲役若しくは禁錮、または100万円以下の罰金に処する」と定められています。
 

自分が運転する場合も「コンビニワープ」は避けるべき

「タクシー運転手がやっていたし、少しくらいなら問題ないのでは? 」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、コンビニワープは避けるべき行為です。
 
駐車場は歩行者が多く、特に小さな子どもや高齢者が車の陰から突然飛び出してくることもあります。駐車場内の運転では、道路以上に慎重な運転が求められるはずです。
 
しかし、コンビニワープは赤信号の待ち時間を短縮する目的で通過することから、それなりにスピードが出ていることも想定されますし、「時間がない」と焦っている場合は周囲への注意が散漫となってしまうでしょう。
 
短縮できる時間はせいぜい数十秒から数分で、大きなメリットにはなりません。たったこれだけの時間を短縮するために、事故のリスクを高め、法律違反に問われる可能性を負うのは合理的とは言えないでしょう。
 
信号待ちは誰にとっても避けられないものですが、それを回避するために危険な行為を選んでしまっては本末転倒です。時間短縮よりも、安全な運転を優先することが何よりも重要です。
 

信号待ちを避けるための「近道」が危険を生む

コンビニワープは一見便利な抜け道のように思えますが、法律違反に問われる可能性があり、事故のリスクも高い危険な行為です。法律的な観点でも、マナーや安全性の観点でも避けるべき行為と言えるでしょう。
 
さらに、得られる時間短縮は数十秒から数分程度であり、リスクに見合うものではありません。特に急いでいるときこそ、安全運転を最優先に考えましょう。
 

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