大井川電機製作所が生産する“幻のきのこ”と呼ばれるはなびらたけ「ホホホタケ」入りの「お花見弁当」が、3月29日(土)10:00〜15:00に静岡県の大井川鐡道家山駅駐車場で開催される「かわねさくらマルシェ」にて販売される。
家山地区の自動車用電球メーカーが手がけるきのこ
大井川電機製作所の本社は、「かわねさくらマルシェ」の会場と同じ静岡県島田市の家山地区にある。自動車用電球製造・販売のほか、はなびらたけ「ホホホタケ」の生産・販売も手がけている。
同社は1967年に創業し、「社会貢献」「人間尊重」「継続企業」の3つを企業理念に事業を展開。電球製造を基本に、クリスマス球の製造から始まり、懐中電灯や、自動車の小形電球の製造販売を開始し、照明部品で国内外の自動車産業を支えてきた。2020年に環境の変化に挑戦すべく、新たな事業として“幻のきのこ”はなびらたけの生産・販売を本格的にスタートした。
モノづくりのノウハウを活かしたきのこ生産
はなびらたけは、標高1,000メートル以上の高山で自生し、採取することが困難なため“幻のきのこ”と呼ばれている。見た目は白い花びらのように華やかで、食感に優れ、きのこの中でも栄養素がより多く含まれ免疫機能を促進することから、料理人から高い評価を得ているという。
大井川電機製作所は、はなびらたけの温湿度管理、二酸化炭素濃度のコントロールなどの研究を重ね、2018年に独自の栽培ノウハウを確立し、市場にはなびらたけを安定供給できるような体制を整えた。自動車メーカーの厳しい品質管理基準に基づく監査のもと行ってきた電球製造で培ったモノづくりのノウハウを活かし、安心安全なはなびらたけを生産している。天候や農作物の生育環境などに左右されることなく一年を通じて出荷先への安定供給が可能なことから、市場、仲卸業者、食品スーパー、料亭などから高い評価を得ているという。