
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
高額療養費制度とは?
高額療養費制度は、日本の公的医療保険制度の一環で、医療費が一定の額を超えた場合に、その超えた部分を補助する仕組みです。目的は、重病である場合や高額な医療が必要な場合に、家計への負担を軽減することです。
この制度では、自己負担する医療費について、1ヶ月当たりの上限が設定されており、所得に応じて異なる「自己負担限度額」が定められています。以下は、制度の主な特徴です。
1.自己負担限度額
自己負担限度額は、年齢や所得に応じて異なります。
例えば、所得が高い人は自己負担限度額が高く、低所得者は自己負担限度額が低く設定されています。限度額を超えた分は、高額療養費として払い戻しされます。大体の目安は以下のとおりです。
年収 | 月当たり自己負担限度額 |
---|---|
1160万円~ | 25.3万円+α |
770~1160万円 | 16.7万円+α |
370~770万円 | 8.0万円+α |
156~370万円 | 5.8万円 |
2.適用範囲
対象となるのは、入院・外来診療・手術などの医療費です。ただし、差額ベッド代や美容目的の治療、自由診療など、保険外の費用は対象外です。
3.手続き
事前に「限度額適用認定証」を取得することで、病院の窓口での支払いが自己負担限度額の範囲内に抑えられます。後日申請する場合は、まず全額を支払い、その後に払い戻しを受ける形になります。