入浴前に「お風呂が寒いから」と、シャワーを5分ほど出しっぱなしにする娘。ガス・水道代が気になりますが「ヒートショック」なども考えると止めないほうがいいのでしょうか?
家の中は暖房がきいていて暖かくても、浴室は寒いという家庭は多いのではないでしょうか。寒さを防ぐために、入浴前にシャワーを出しっぱなしにして浴室を暖めている人もいるかもしれません。浴室を暖めるためにシャワーを出しっぱなしにすると、どのくらいお金がかかるのでしょうか。   本記事では、シャワーを5分間出しっぱなしにするといくらかかるのか解説します。また、ヒートショックの危険性やシャワー以外で浴室を暖める方法も紹介します。

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シャワーを5分間出しっぱなしにするといくらかかる?

浴室を暖めるためにシャワーを5分間出しっぱなしにすると、どのくらいの料金がかかるのでしょうか。東京都の場合で考えてみます。
 
まず水道代です。シャワーを1分間使うと約12リットルの水を消費するといわれています。したがって、5分間で水60リットルが必要です。3人家族の場合1リットルの単価は0.24円として考えられるため、1回分の水道代は60×0.24=14.4円、約14円になります。
 
次にガス代です。ガス代は「ガスで暖める温度×水の量÷(ガスの熱量×熱効率)×ガス単価」で計算されます。ガスで暖める温度などは以下の条件にしました。

●ガスで暖める温度:32度(8度から40度)
●水の量:60リットル
●ガスの熱量:1万750キロカロリー
●熱効率:92%
●ガス単価:130円

この式で計算すると1回分のガス代は約25円で、水道代の約14円と合計すると約39円です。毎日使ったとすると1ヶ月で1170円になります。11月から3月までの5ヶ月間使うと5850円です。
 

ヒートショックとは?

浴室が寒いと、ヒートショックが起きる可能性があります。ヒートショックとは、大きな温度差によって血圧が上下し、心筋梗塞や脳卒中などの病気を引き起こすとされる現象です。浴槽内で失神して溺死する事案も多く発生しています。
 
ヒートショックは、高齢者や、高血圧や糖尿病などの持病がある人が影響を受けやすいといわれています。ヒートショックを防ぐには、温度差をできるだけ小さくすることが必要です。寒い浴室を暖めたり、風呂の温度を下げたりするとヒートショックを起こしにくくなります。
 

できるだけ節約しながらヒートショックを予防する方法