(3)株主欄・役員・連結子会社

どのような大株主がいるのかは必ず確認しておこう。たとえば、業績が将来悪化した時などに大株主が株式を売却する恐れもある。

(4)株式・財務・キャッシュフロー欄

企業の財務状況や、稼ぐ力などが掲載されている。ファンダメンタル分析の代表的な指標としてPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)が挙げられるが、欄外上部に表示されているのでいっしょに確認しておこう。株主優待の有無も掲載されている。

(5)株価、資本移動

株式分割や増資の状況などがわかる他、株価の高安などもわかる。参考までに確認しておこう。

(6)業績

企業の売上や利益、配当金など、過去から現在、そして将来の数字が掲載されている。将来についてはさすがに予想の数字になるが、その数字を織り込んで株価は動くので、時系列で数字の動きを確認しておこう。

(7)フェイスマーク(欄外)

企業名の欄外に、様々な情報を総合的に判断した「にこちゃんマーク」が表示されている。悪いマークよりも良いマークの方が当然いいので、確認しておこう。

(8)株価チャート(上部)

欄外に、4年ほどの中長期的な株価チャートが掲載されている。株価が過去どのような株価動向だったのか確認しておこう。

このように、会社四季報には、企業に関する様々な情報が掲載されている。

銘柄探し3つのポイント

私たちが投資先を選ぶ方法としては、①身の回りにある身近な企業から銘柄を探す方法や、②財務状況もよく業績も悪くはないのに、本来あるべき価値よりも株価が安くなっている銘柄を探す方法、③成長性があり、業績も好調なのに、株価が安く評価されている銘柄を探す方法があるだろう。

投資先を選ぶ時、知っていることで安心感があるからか、つい知っている会社を選びがちだ。しかし、知っている会社は親近感があるだけで、業績や財務状況が良好だとは限らない。最近はネット上や企業ホームページからも様々な情報が収集できるようになっている。投資先を知るためにも、銘柄カタログである会社四季報を一度は見た方がよいだろう。

文・横山利香(CFTe、ファイナンシャル・プランナー)/ZUU online

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