今回の発信によって、逆に遠のいたとみられている地上波テレビ復帰。もし地上波に戻りたいのではあれば、復帰に反発する人たちを納得させ、スポンサーを安心させるような「対応」が必要となりそうだが、それはどのようなものなのか。
「一番は、まず記者会見を開くことです。ただし、中西正男記者による独占インタビュー記事では『文春側との話し合いで決着がついたことなので、こっちが好き勝手に話せない』として、それは難しいとしていますよね。その部分は、私たちでは把握できない事情があるはずなので仕方がない気がします。それであれば、松本さん側や吉本興業とほぼ関わりがなく、また力量のある記者・ライターの取材を他にも受けたほうが良いと思います。
中西記者は、ご自身としては中立性を持ってお仕事に取り組んでいらっしゃるはずです。ただ吉本の芸人さんたちを取材したり、番組などでご一緒されている以上、あくまで印象論という意味で『近い距離にいる記者』『松本さんに加担している』と読者的にどうしても感じてしまうでしょう。たとえば私自身も、吉本の所属タレントや関係者と親しいわけではなくとも、やはりよく取材などしているので不適合です。
中西記者の独占インタビューは、松本さんの『第一声』をそのまま伝えるという役割であると認識しています。そのやり方や取材内容については、私は肯定も否定もしません。ただその記事を踏まえた上で『第二声』『第三声』を発したほうが良いことは、間違いない。そもそも文春報道以降の松本さんの発信は、印象が芳しくないものが多かったように映りますから。松本さんほど影響力を持つ方だからこそ、とにかく『やりつくす必要』があるのではないでしょうか」(前出・田辺氏)
(文=佐藤勇馬)
協力=田辺ユウキ
大阪を拠点に芸能ライターとして活動。映画、アイドル、テレビ、お笑いなど地上から地下まで幅広く考察。