親しくない人の送別会のメッセージを書く際のポイント

①簡潔にまとめる

親しくない人の送別会のメッセージは、なるべく簡潔にまとめるようにしましょう。ほとんど関わりがなかった人の場合、長文でメッセージを贈られると相手は困惑してしまいます。話したこともないくらい接点がない場合は特に、無理やり書こうとすると支離滅裂な文章になりがちです。

相手とのエピソードが思いつかない場合は、長くても3行程度に収めるとすっきりとまとまります。寄せ書きなど書けるスペースがない時は、1、2行程度の簡単な文章でも良いです。

②前向きな表現にする

親しくない人への送別メッセージも、前向きな表現を心がけましょう。たとえ一度も関わりがなかった相手でも、冷たい言葉やネガティブな表現を使うことはマナー違反です。「悲しい」や「つらい」といった気分が落ち込むような表現は、本心でも使わないのが無難と言えます。

また、「次の職場では頑張ってください。」など、書き方によってマイナスイメージになることもあるので注意しましょう。その代わり、「ありがとうございました」「楽しかったです」といった明るく前向きな言葉を選ぶと良いですよ。

③相手を主体にする

親しくない人の送別メッセージは、相手を主体とした文章を考えましょう。関わりがなくエピソードが思いつかない相手だと、どうしてもメッセージの内容が自分語りになりがちです。特に頑張って文章を書こうと思うほど、メッセージの内容は自分の話に偏ってしまいます。

もちろん、「明るく元気な姿を見て、私も頑張ろうと思いました。」など、ある程度は自分に絡めたメッセージを書くのも良いです。その場合も最後に少し書く程度にして、必ずメッセージを贈る相手と関連付けるようにしましょう。

【同僚】親しくない人の送別会のメッセージ例文

①無難なメッセージにする場合

親しくない同僚に無難なメッセージを贈る場合は、「元気でいてください。」という定型文がおすすめです。特にあまり話したことのない人の場合は、細かく書くよりも無難な言葉の方が受け入れてもらえる可能性があります。「元気でいてください。」という文言は、異動でも退職でも使えるのでとても便利ですよ。

使い方としては、「新天地でも元気でいてください。」「私も頑張るので、○○さんも元気でいてくださいね。」といった書き方をおすすめです。あるいは、「お互い元気で頑張りましょう。」などという風に、少し親しみを込めた表現をするのもアリですよ。

②今後関わる可能性がある場合

今後関わる機会がありそうな人には、「機会があれば声をかけてください。」といった表現が使えます。特にビジネス関係で直接関わる可能性がある人の場合は、「また一緒に仕事ができると嬉しいです。」と言葉を書き換えてもOKです。

「声をかけてください」だと押しつけがましく感じるという人は、「声をかけてくれると嬉しいです」など遠回しな表現に変えましょう。「声をかけますね」というと自分が主体になってしまうので、できれば相手に委ねる書き方にするのが好ましいです。

③ほとんど関りがない人の場合

ほとんど関わりがなかった人に対しては、「新しい場所でも頑張ってください。」という文言も使えます。特に異動先や退職理由などを知らないほど関係性が希薄な人には、「お疲れ様でした。新しい場所でも頑張ってください。」という文言だけでも十分です。

同僚でも年上の人の場合は、「頑張ってください」という言い方はやや横柄な印象を与える可能性があります。その場合はあまり関わりない人でも、「お世話になりました」という一言で締めるのがおすすめです。

④親しみを込めたい場合

親交がなくても親しみを込めたい場合は、「一緒に仕事をしたことは忘れません。」といった文言を混ぜると好印象です。共通の仕事をしていた間柄であれば、親しくなくても仕事内容などを盛り込むと相手も喜びますよ。

一度も接点がなかった相手の場合は、「一緒の会社で働けたことは忘れません。」といった表現に変えてもOKです。バイト先の人に対しては、「会社」の部分を「職場」といった言葉に置き換えて使うことができます。

【上司】親しくない人への送別会のメッセージ例文

①堅実な言葉を贈る場合

堅実なメッセージを贈りたい場合は、「お世話になりました。」という文言がおすすめです。たとえ直接指導された経験がなかった場合でも、最後に「お世話になりました。」と添えるだけで文章が引き締まります。

社交辞令のようで冷たく感じるという場合は、「入社時から本当にお世話になりました。」などという風に一言付け加えても良いです。また、「ご指導いただいたことを今後も活かして頑張ります。」など、自分の抱負を書くと心のこもったメッセージになりますよ。

②前向きな言葉で文章を締めたい場合

親しくない上司のメッセージを前向きに締めたい場合は、「ご活躍をお祈りします。」という表現を使ってみましょう。「応援しています。」という書き方でも良いですが、「お祈りします。」の方が程良く距離感のとれた文章になります。

特に違う部署への異動や転職する人に対して、「新たな場所でのご活躍をお祈り申し上げます。」という風に使うのがおすすめです。退職する人には、「第二の人生でもご活躍されることをお祈りします」などと書いてみましょう。

③優しさを出したい場合

親しくない上司に対しては、「お身体に気をつけてください。」といった、健康を気づかう文言を添えると優しいメッセージになります。特に関わりがなかった上司には、短く「お世話になりました。お身体に気をつけてください。」という文章で十分です。

もちろんこの文言だけではなく、「真摯に仕事に向かう姿勢に感銘を受けました。」といった言葉を添えるとなお良いです。しかし、健康上の理由で退職する場合など、パターンによっては不適切になることもあります。そのため、事前に会社やバイト先を去る理由を聞いておきましょう。

④異動や昇進をする人の場合

異動や昇進をした上司には、「ご栄転おめでとうございます。」という表現を使うと印象がアップします。「ご栄転」という言葉は上司に対する社交辞令のような表現なので、親しい間柄でなくても使って違和感はありません。また、上司だけではなくバイトから社員に昇進する先輩に対しても使えますよ。