産後に大切なのは、少しずつ自信をつけていくこと

泣き止まない赤ちゃんがいます。あなたは次のどちらの声掛けをされたら、自信がつきますか?

「泣き止まないわね。大丈夫なの? 可哀想だわ」

「赤ちゃん、しっかり泣けるようになったね。あなたが頑張って育てているから、こんなに大きな声で泣けるようになったんだね。」

この2つの言葉はどちらも愛があると思います。

実母と新米ママである娘。それぞれに大切なことが2つあります。

まず、実母ですが、

1.娘に八つ当たりされても、言い返す言葉をぐっっと飲み込んで受け止める
2.娘が自信を失うことなく、赤ちゃんに愛情を注ぐことができるような言葉をかけてあげる

娘は、

1.母体を休めて穏やかな気持ちで赤ちゃんと向き合う
2.ママになった自分に少しずつ自信をつけていく

もしも実母の言葉に傷ついた時は、我慢せずに「お母さん、私を大事に思ってくれているのは、わかっているよ。お母さんありがとう。でも、私は話を聞いてほしい、認めてほしい、頑張っているねって言ってほしいの」と、伝えるとともに、自分の素直な気持ちも伝えてみましょう。

これ以外にも、赤ちゃんのお世話はママの仕事、ママのお世話は実母の仕事と割り切ること、お互いが快適過ごすためのルールをあらかじめ話し合っておくこと(たとえば、食事の時間、メニューの内容、起きる時間や寝る時間など)が大切です。

実母はかけがえのない応援団

最後に知人のエピソードを紹介させてください。

私も産後の1ヶ月くらいは、とにかく責任感でいっぱいで、赤ちゃんをかわいいと思う感覚がなかったし、産前の準備不足で乳首が吸い付きにくい形で母乳を飲んでくれず、しょっちゅうメソメソ泣いていました。
私の場合は、母が、「うちに溜め込まないで、ドンドン泣いて吐き出しちゃいなさい」「38のおばさんになっても、お母さんにはあなたが一番かわいくて大事だよ」と何度も抱きしめてくれてほっとして、それで乗り越えられたなぁと思います。きっと感じ方は人それぞれだと思いますが、完璧を求めずに、がんばっている母親を優しく見守ってくれる目が必要なんでしょうね。
産前と産後で感じ方が変わるというのは、まさにその通りですね。産前は、平気で聞き流していたことが妙に気になっちゃったり。どのお母さんも、いくつになっても子どもを大事に思っていて、その気持ちの表現の仕方が、産後の辛いときにしっくりくるかどうか、なのかもしれないですね。

母娘、お互いが産後の状況を理解していることで、里帰り中の産後うつの発症の回避につながります。

そうはわかっていても、実母の言葉が時に胸に刺さることもあると思います。苦しくて、途中で逃げ出したくなるかもしれません。そんな時には思い出してください。娘が母になったことを嬉しく思う気持ち。可愛い孫を見て、遠い昔の我が子の誕生を懐かしく思う気持ち。いくつになっても、自分の子ども(娘)を大事に思う気持ち。あなたのかけがえのない応援団である実母には、さまざまな愛があるということを。

 

赤ちゃんが生まれてくるまでの時間が、そんな実母と母娘だけの関係でいられる最後の時間です。産後について話し合いながら、「お母さんは、どんなお産だった?」「私が生まれた時、どう思った?」「産後はどんな風に過ごしたの?」など、母娘で気兼ねなく話せる関係性を築いてくださいね。

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