日本学生支援機構の同調査によると、大学生(昼間部)の年間収入状況は図表1の通りです。
 
図表1

収入源 割合 平均金額
家庭からの支援 55.8% 109万6900円
奨学金 20.7% 40万7600円
アルバイト収入 19.1% 37万5900円
定職・その他 4.4% 8万7000円

出典:日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査結果」大学生の収入状況を基に筆者作成
 
家庭からの支援の平均金額が1番多く 109万6900円 で、月あたりにすると約9万1400円になります。このことから、多くの大学生が家庭からの仕送りを収入の中心として、生活していることが分かります。
 

大学生の仕送り事情:4年間で総額約520万円に

株式会社モデル百貨(長崎県佐世保市)は、2024年2月に自宅外から大学に通う(または通っていた)20代の子どもを持つ保護者500人を対象にした、仕送りについての調査を行っています。
 
仕送りの内訳を見ると、家賃を除いた生活費の月平均は5万6310円、家賃の月平均は5万2040円で、合計10万8350円でした。子どもが4年間大学に通う場合、仕送りの総額は約520万円にのぼります。4年間で500万円以上の仕送りにかかる経済的負担を見越し、早い段階から教育資金を準備することが重要といえるでしょう。
 

仕送り額の適正な決め方

仕送りの金額は家庭の経済状況によって異なるため、「大学生には〇円必要」と一概には決められせん。学費は大学や学部ごとに異なり、住む地域によって生活費も大きく変わるため、子どもにとって適切な額を見極めることが大切です。
 
仕送りが不足すると生活が厳しくなりますが、反対に余裕を持たせすぎると金銭管理の意識が育ちにくくなる可能性もあります。子どもが自立しながら適切に生活できる範囲で仕送り額を設定することが重要です。
 

仕送りをする際のポイント