女心の哀歓を歌い続け、“演歌の女王”と呼ばれた故・八代亜紀さんが他界してから1年以上が経過した。4月下旬には追悼アルバム『忘れないでね』が発売される予定だが、現在発売中の月刊誌「実話ナックルズ」が、八代さんがブレークした頃に封印された“不倫による愛人生活”のツーショット写真を掲載。さらに、同アルバムに八代さんの封印されたヌード写真が特典として封入されると予告したことで、波紋が広がっている。

 このアルバムは、九州に拠点を置くレコード会社「ニューセンチュリーレコード」がリリースするもの。その特典として、八代さんが若い頃に撮影した全裸の写真が封入される予定だという。しかし、八代さんの楽曲や彼女が手掛けたアート作品の権利を管理する「八代ミュージック&ギャラリー株式会社」はこれに待ったをかけている状況だ。

「ニューセンチュリーは八代さんの楽曲原盤権を約260曲所有し、これまでに複数のアルバムを制作してきました。そのため、問題はないと主張していますが、今回の件はトラブルに発展しそうです」(音楽関係者)

 また、「実話ナックルズ」に掲載されたツーショット写真は、八代さんがデビューした頃から彼女を担当していたレコーディングディレクターのNさんとのもののようだ。Nさんとの不倫の噂は業界では有名だったが、最後まで公になることはなかった。しかし、なぜか今になって愛人生活の写真が流出したことになる。

 熊本県八代市出身の八代さんは、地元の中学時代から八代市のキャバレーで歌い、卒業後、15歳で上京。歌手を目指して銀座のクラブで歌っていた。1971年、テイチクレコードから「愛は死んでも」でメジャーデビュー。日本テレビ系のオーディション番組『全日本歌謡選手権』で10週連続勝ち抜き、グランドチャンピオンに輝いてブレークした。1973年にリリースした『なみだ恋』が120万枚の大ヒットを記録。その後も次々にヒットを飛ばし、“演歌の女王”と称されるようになった。