先月父が亡くなり、一人暮らしになる母が心配です。「一人で大丈夫」と言うのですが、年金「月5万円」とパート収入だけで生活できるのでしょうか?
親御さんが一人暮らしをされるにあたって、経済的な不安を感じる方は多いでしょう。特に、年金とパート収入だけで生活できるのかどうかは、多くの方が抱える疑問といえます。   本記事では、一人暮らしの高齢者にかかる生活費や、生活費を節約する方法などを解説します。

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一人暮らしの高齢者の生活費はどれくらい?

総務省統計局の「2024年 家計調査(家計収支編)」によると、65歳以上の女性の単身世帯にかかる1ヶ月の消費支出は、15万5923円でした。
 
内訳は、以下の通りです。

●食料:4万1220円
●住居:1万3141円
●光熱、水道:1万4631円
●家具、家事用品:7323円
●被服および履物:4581円
●保健医療:9222円
●交通、通信:1万5184円
●教養娯楽:1万5624円
●その他の消費支出:3万4997円

年金が月5万円とすると、パートの収入が10万円より少ないと平均的な支出を賄えないため、生活が厳しくなる可能性があります。
 

生活費を節約するためにはどうすればいい?

パート収入が10万円以下だった場合、家計収支が赤字となり生活することが苦しくなる可能性が高いため、可能な範囲で支出をおさえる必要があるでしょう。ここでは、生活費を節約する方法を解説します。
 

固定費を見直す

生活費が足りない場合は、まず固定費を見直しましょう。固定費とは、水道光熱費や家賃、保険料などが含まれます。固定費は毎月かかる費用であるため、固定費がおさえられるとその分生活費の節約につながります。
 
一人暮らしの高齢者が見直しやすいのは、水道光熱費でしょう。水道光熱費をおさえるためには、まず無駄遣いをしていないか確認します。電気のつけっぱなしや水の出しっぱなしがあると、余計な料金を支払うことになるため、やらないように意識しましょう。
 
また、待機電力を削減するのも光熱費節約につながります。使っていない家電のコンセントは抜くようにするとよいでしょう。
 
このように使用量を減らすのも重要ですが、契約プランの変更でも節約ができます。二人暮らしから一人暮らしになったのであれば、契約アンペア数を下げても問題ないかもしれません。明細書を確認してアンペア数を下げても生活できそうであれば、契約プランを変更するのをおすすめします。もし、お母さま一人では契約プランの変更ができない場合は、一緒に変更手続きを進めましょう。
 

食費を見直す