今回の事例のように、入院などでお金が必要になる可能性があるときは、入院前に少しでもお金の管理が楽にできるよう対策しておいてもらうといいでしょう。突然の入院の場合は難しいかもしれませんが、事前に分かっている場合は銀行口座を一つにまとめておいてもらったり、家賃や公共料金などの支払いをキャッシュレスにしていてもらったりすると安心です。
 
また、認知症対策として家族信託や任意後見制度などで親の財産を管理できるようにしておくことも検討しましょう。
 

名義人以外が口座からお金を引き出すには、委任状を用意するか代理人になっておく必要がある

委任状があれば名義人以外が口座からお金を引き出すことは可能です。しかし、銀行によっては本人に電話をかけるなどして意思確認される場合もあるようなので、事前に代理人指定手続きを済ませておくなどすると安心でしょう。
 
代理人がお金を引き出せるようにしておかないと、休眠預金となって残高が支援活動に活用されることになってしまう可能性もあります。また、長期入院を予定されている場合などは、入院前に銀行口座を一つにまとめておくなど、お金の管理がしやすいようにしておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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