内閣府 令和5年版男女共同参画白書 概要版
 

「学歴は必要」ではないが「あったほうが可能性は広がる」

社会には性別はもちろんのこと、学歴に関係なく活躍している人が山ほどいます。よって、男女を問わず「学歴は必要」とは言い切れません。ただ、生涯賃金差を見ると、学歴があるほうが多くの収入を得られる可能性が高まる、といえるのではないでしょうか。
 
そして、現代では「男は仕事、女は家庭」という考え方は薄れてきています。女性も収入は多いほうが、生きていくうえでの選択肢も広がりやすくなるでしょう。
 

まとめ

現代の大学進学率は半数を超えており、大学進学者の約半数は女性となっています。また、女性の場合は大学卒と高校卒で生涯年収に約5000万円の差が出ることからも、「性別に関係なく学歴はあったほうが可能性は広がる」という考えは間違ってはいないのではないでしょうか。
 
また、家事育児等への参加意識についても、20代においては男女差がほぼありませんでした。若い男性ほど、家事育児等に抵抗感がないことはプラスの側面が多いですが、「女は家庭」という考えを持っている人が少ないということも言えそうです。
 
つまり、女性に専業主婦になることを希望する男性は少ないかもしれないということですね。また、近年は離婚率も高まっています。
女性であっても、自立して生活できる力は維持しておいたほうが、選択肢の多い人生を歩める可能性が高いのではないでしょうか。
 

出典

文部科学省 令和6年度学校基本調査の公表について
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT) 21 生涯賃金など生涯に関する指標 ユースフル労働統計 2024
内閣府男女共同参画局 令和5年版男女共同参画白書 概要版
 
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士

【関連記事】

  • 契約社員ですが、ボーナスは一律「3万円」です。正社員は「3ヶ月分」なのに不公平ではないですか? 仕事内容は同じです
  • 年収800万は「超富裕層」!? 年収500万から「高年収」と考えていいって本当?
  • 年収400万円と年収800万円、手取りはそれぞれいくら?