2.将来への不安が拭えない

「年金は本当にもらえるのか?」「もし病気になったら?」といった不安が強く、資産があっても安心して働くことをやめられない人も多くいます。特に家族がいる場合、その責任感からFIREに慎重にならざるを得ません。
 

3.FIRE後の人生設計ができていない

FIREはゴールではなくスタートです。FIRE後に何をして生きていくのかが明確でないと、退屈や孤独、やりがいの喪失に悩むことになります。精神的な充足が得られないまま「やっぱり働いた方がいい」と思い直す人もいます。
 

FIRE成功のカギは「資産額」ではなく「設計力」

FIREの成否を左右するのは、実は資産の金額ではありません。重要なのは「どんな暮らしをしたいか」と「その暮らしにいくら必要か」を正確に把握し、それに合わせた資金計画を立てられるかどうかです。
 
例えば、同じ1億円を持っていても、堅実な生活スタイルを維持できる人と、贅沢な生活を続けてしまう人とでは、資産の持ち方も将来の安心感もまったく異なります。生活費をどの程度に抑えられるか、それを何年維持できるか、想定外の出費にどう備えるか。こうした視点がFIREには欠かせません。
 
また、FIRE後に自分の時間をどう使うかをイメージできているかも重要なポイントです。働かない生活をただ「自由でうらやましい」と捉えるだけでは、いざ実現したときに「何をすればいいのか分からない」と戸惑ってしまう可能性があります。だからこそ、FIREは単なる「リタイア」ではなく、第二の人生をどう設計するかという視点が求められるのです。
 
資産がどれだけあっても、不安や迷いがあればFIREには踏み切れません。反対に、しっかりと準備と計画ができていれば、たとえ1億円に届かなくても、自分らしいFIREを実現することは可能なのです。
 

まとめ