
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
FIREの理論はシンプル。でも現実は甘くない
FIREの目安としてよく紹介されるのが「4%ルール」です。これは、年間支出の25倍の資産を用意すれば、毎年4%を取り崩しても98%の確率で30年間は資産が枯渇しないという考え方です。
例えば年間生活費が400万円であれば、1億円あればFIREできる計算になります。ただし、これはあくまで理論上の話。実際には、以下のような要素を考慮しないとFIRE後の生活が破綻する可能性もあります。
・インフレや金融ショックなどで資産が目減りするリスク
・医療や介護といった予期せぬ支出
・子どもの教育費や住宅関連費などのライフイベント
こうした「見えないコスト」まで含めると、個人の状況によっては1億円では不安が残る場合もあるのが現実です。FIREを目指す際は、個々の生活スタイルや将来の計画に応じて必要な資産額を慎重に検討することが重要です。
お金はあってもFIREできない人の特徴
実際に、資産1億円以上を持ちながらFIREに踏み切れない人たちには、ある共通点があります。
1.生活レベルを下げられない
長年かけて築いてきた高水準な生活に慣れてしまい、支出を抑えることができないケースです。FIRE後は資産を取り崩しながら生活するため、固定費の見直しや節約が必要不可欠。それが難しいと、「資産があっても足りない」という不安に陥ります。