反対に、以下のような場合は交渉が通りにくいと考えられます。
●人気エリアや駅近物件など需要が高い物件
●新築・築浅などで希少性が高い物件
●すでに他に入居希望者がいる場合
物件の市場価値や競争状況によって交渉の成功率は変わってきますので、交渉する前に相場を調べておくとよいでしょう。
値下げ交渉をするときのポイントと注意点
交渉を成功させるには、言い方やタイミングも重要です。まず、内見時や申し込みをする前に「もし礼金を下げてもらえたら前向きに検討したい」などと、やんわりと伝えてみるのが効果的です。
また、不動産会社を通して交渉するのが基本ですが、「担当者によって対応が変わる」こともあります。営業担当に希望を伝える際は、強引な言い方ではなく「相談ベース」で持ちかけると、相手も動きやすくなります。
さらに、「家賃を1000円上げる代わりに礼金ゼロにする」といった条件交渉もあるため、自分が何を優先したいかを明確にしておくとよいでしょう。
注意点としては、あまりにしつこく交渉を重ねると「この人とは契約したくない」と思われてしまう可能性があることです。無理に交渉せず、あくまで「可能であればお願いします」というスタンスが望ましいです。
また、申し込み後の交渉は難しくなるため、交渉をする場合は申し込み前に交渉を行うようにしましょう。
まとめ
「敷金」や「礼金」は、一見すると交渉できなさそうに思えますが、実は礼金については交渉が通るケースも珍しくありません。特に物件の条件やタイミングによっては、初期費用を大きく抑えることができるかもしれません。
とはいえ、すべての物件で必ずしも交渉が成功するわけではありませんし、敷金は返金の可能性もあるため、無理に下げようとする必要はないでしょう。まずは自分たちの予算と優先事項を整理し、不動産会社と相談しながら、納得のいく契約を目指すことが大切です。
初めての一人暮らしのスタートを気持ちよく切るためにも、丁寧で前向きな交渉を心がけましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー