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敷金・礼金は本当に交渉できるのか?
まず知っておきたいのは、「敷金」と「礼金」はそもそも性質が異なる費用であるということです。敷金は、家賃滞納や退去時の原状回復に備えて大家さんに預けるお金で、条件を満たせば退去時に返ってくることがあります。
一方、礼金は大家さんに支払うお礼であり、原則として返金されません。このうち、交渉の余地があるのは主に「礼金」です。特に最近では、礼金ゼロの物件も増えており、交渉によって礼金が免除されたり、減額されたりすることもあります。
一方で、敷金は大家さんにとってリスク管理の意味合いがあるため、従来は交渉で下げるのが難しいとされてきました。しかし、最近では賃貸市場の動向により、敷金を要求しない物件も増加しています。契約内容や入居条件によっては、敷金の減額や免除に応じてもらえる可能性もゼロではありません。
交渉がうまくいくケースとうまくいかないケース
礼金や敷金の交渉が成功するかどうかは、物件の条件や大家さん・不動産会社の方針によって異なります。例えば、以下のようなケースでは交渉がうまくいく可能性があります。
●空室期間が2ヶ月以上の物件
●入居希望時期が早く、すぐに入居できる
●複数の物件を比較しており、相手にそのことを伝えている
●家賃などの他の条件で妥協できる
●1階や和室、北向きの物件
●築年数が古い(30年以上が目安)物件
●駅から15分以上離れている物件