4月から息子が大学に進学しますが、世帯年収が「420万円」で4年間学費を払えるか不安です。子どもを大学に通わせる家庭の年収はいくらくらいでしょうか?
なるべく子どもの進路希望は叶えてあげたいと思う一方で、収入の問題から学費が払えるか不安だという家庭もあるでしょう。大学進学に際して、学費が不安なときは平均額を知っておくと、用意しておきたい貯金の目安が分かります。   今回は、大学4年間の学費や大学生のいる家庭の平均年収、収入だけで学費を払えないときの対応などについてご紹介します。

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大学4年間で必要な学費はいくらくらい?

大学の学費は、進学先が国立、公立、私立のいずれかで大きく変動します。文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」によると、令和5年度における国立大学の入学料と授業料の標準額、公立・私立大学の平均入学料および授業料は表1の通りです。なお、公立大学は地域外からの入学者を対象にした平均です。
 
表1

入学料 授業料
国立大学 28万2000円 53万5800円
公立大学 37万4371円 53万6191円
私立大学 24万806円 95万9205円

出典:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」を基に筆者作成
 
仮に授業料を4年間同じだけ支払ったとすると、入学料と授業料の総合計は国立大学が242万5200円、公立大学は251万9135円、私立大学は407万7626円です。大学用の貯金として450万円ほどあると余裕を持てるでしょう。
 
ただし、これらの金額は学部が限定されていません。例えば、実習や実験の多い理系学部に進学する場合は、文系学部に進学するよりも多くの学費が必要でしょう。とある大学では社会学部の初年度納入金合計が117万9000円なのに対し、工学部は175万1000円が必要です。初年度だけで57万2000円の差になります。
 

大学生のいる家庭の平均年収は?