三菱UFJ銀行やみずほ銀行の事件では、貸金庫から現金が窃取されたと報道されています。貸金庫に現金を預けるメリットはあるのでしょうか?
実は、貸金庫に現金を預けてもメリットはほとんどありません。貸金庫には利息もつきませんし、銀行口座と違って利用料もかかります。現金を預けるなら銀行口座を利用したほうがメリットは大きいでしょう。
貸金庫に現金が預けられていた理由は分かっていません。ただ、2024年12月17日に加藤勝信財務相が行った記者会見では、三菱UFJ銀行の事件と関連して記者から貸金庫がマネーロンダリング(資金洗浄)や脱税に使われる可能性があるという指摘がされました。加藤財務相はこの問題に対する回答は控えています。
もちろん、今回の事件で窃取された現金が不正な目的で預けられていたものとは限りません。しかし、いずれにしても、貸金庫に現金を入れておくメリットがほとんどないことは確かです。
今後は貸金庫を利用するリスクも意識したほうがよい
貸金庫は、銀行の厳重なセキュリティの下で大切な資産を保管できるという大きなメリットがあります。ただし、現金については貸金庫で保管するよりも銀行口座へ預けたほうが、利息がつくなどメリットは大きいでしょう。
三菱UFJ銀行やみずほ銀行の事件は、大切な資産を守るという貸金庫のメリットを揺るがす事件であったため、大々的に報道されました。今回の事件を踏まえて貸金庫サービスはどのように変わっていくのか、今後の動きに注目したいところです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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