ニュースで「貸金庫の中身が盗難された」と話題になったけど、そもそもなぜ「現金」を金庫に保管しておくの? 貸金庫のメリットを解説
2024年11月22日、株式会社三菱UFJ銀行は元行員が貸金庫内の顧客の資産を窃取していたことを発表し、大きな話題となりました。2025年2月18日には、株式会社みずほ銀行でも過去に同様の事例があったと公表され、銀行の貸金庫をめぐる問題が注目を集めています。   三菱UFJ銀行のプレスリリースでは、貸金庫内の現金等が窃取されたと発表していますが、現金を預けることに何かメリットはあるのでしょうか? 本記事では、貸金庫を利用するメリットや何を入れるべきかについて解説します。

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貸金庫を利用するメリットは?

貸金庫とは、銀行内にある金庫を貸し出すサービスのことです。銀行内の金庫は厳重なセキュリティ体制によって管理されているため、自宅や会社に保管しておくことに不安がある大切な資産を、盗難や火災から守るために利用されます。
 
また、貸金庫を開けられるのは基本的に契約者だけで、銀行員は何が入れられているかを知ることができません。プライバシーが守られているため、第三者の目に触れさせたくないものを保管できます。
 
セキュリティが厳重な貸金庫ですが、契約者は営業時間内であればいつでも出し入れできます。もちろん、開けられるのは自分の金庫だけです。必要なときにすぐ中身を取り出せる手軽さもメリットの1つと言えるでしょう。
 

貸金庫には何を入れるべき?

貸金庫にはどのようなものを保管するべきでしょうか? 貸金庫のメリットを最大限生かせるのは、例えば次のようなものです。

●貴金属や宝石
●株券や債券
●重要な契約書類
●重要データの入ったUSBメモリ
●暗号資産の秘密鍵
●記念品など思い出の品
●遺言書

代表的なものは貴金属や宝石、株券など資産価値の高いものです。自宅や会社で保管すると盗難や紛失の恐れがあるため、貸金庫に預けておくと安心です。
 
契約書類やUSBメモリ、暗号資産の秘密鍵といったものは、流出してしまうと損害を被る恐れがあります。こういった他人に見られたくない重要な情報も、貸金庫なら安全に保管できます。
 
プライベートなものを貸金庫に預けることも可能です。個人的な思い出の品や記念品、あるいは家族へあてた遺言書や相続関係の書類なども、貸金庫に預けるのに適しています。
 

貸金庫に現金を預けるメリットはほとんどない