「夕日が綺麗ですね」に隠された意味は?
「夕日が綺麗ですね」は「貴方の気持ちを知りたい」という意味
言っている言葉とは別の隠された意味がある言葉があります。「月が綺麗ですね」は「愛している」という意味などが有名です。「夕日が綺麗ですね」にも別の意味があるとされています。
「夕日が綺麗ですね」は「貴方の気持ちが知りたい」という意味だとされています。このまま夜を一緒に過ごすのか、それともお互い帰る事にするのかを決め無くてはいけないと相手に意識させるようなところがあるためにそういう意味を持ったのだと考えられます。
「夕日が綺麗ですね」の元ネタは何?
「夕日が綺麗ですね」が「貴方の気持ちを知りたい」という意味になることになった、明確な元ネタは存在しません。映画やドラマでは、恋人同士が夕日を背景にしながらお互いの気持ちを話し合う場面が多いですので、それらが元ネタだろうと考えられます。
何故「貴方の気持ちを知りたい」という意味になる?
まだ恋人同士ではないような男女が一日一緒に過ごしたとして、日が沈む時間になったとします。今日はもうこのまま帰るのか、夜も一緒に過ごすのかを決めなくてはなりません。「夕日が綺麗ですね」という言葉はそういう時間帯だということを相手に意識させるところがあります。
「夕日が綺麗ですね」は、「今日はこの後どうしますか。泊まりますか。帰りますか」とストレートに聞かずに相手にやんわりと気持ちを聞くときに使われる言葉です。
「夕日が綺麗ですね」と言われたときの上手な返し方は?
上手な返し方①「急にどうしたんですか」
「夕日が綺麗ですね」と言われたけれど、電車もまだ動いているし、今まだ決める必要は無いだろう、という場合もあると考えられます。そういう時には「急にどうしたんですか?」などと返事をしましょう。相手は話題を変えるだろうと考えられます。
上手な返し方②「この後どうしますか」
「夕日が綺麗ですね」は「この後どうする?」と聞きたいけれどもストレートに言うのはちょっとな、というような場面で使われることが多い言葉です。相手はどうしたいのかを先に聞いておきたいという事もあると考えられます。
そういう時には、「この後どうしますか?」とこちらから聞いてしまいましょう。夕日の話題を振った時点であいても時間帯を意識していると考えられますので、「とりあえず、夕飯を一緒に食べようか」など次の提案をしてくれるはずです。
上手な返し方③「今日は楽しかったです」
「夕日が綺麗ですね」は一緒に過ごした一日を懐かしむようなニュアンスもあります。この後どうするか、というのはとりあえず置いておいて、その日一日の感想を伝えるような返事の仕方も考えられます。
上手な返し方④「そろそろ帰りましょうか」
夜を一緒に過ごす気が無いという場合も考えられます。そういう時にははっきりとそれが分かるような返事の仕方をしましょう。「夕日が綺麗ですね」に「そろそろ帰りましょう」と答えれば、その気はないという事が相手にも伝わります。
上手な返し方⑤「もうじき月が見えるでしょうね」
「夕日が綺麗ですね」と言われて、もっと一緒に過ごしたい、という返事をしたいということもあると考えられます。しかし、「このまま泊まりましょう」などの返事の仕方をするのは恥ずかしいものです。
そのような場合は、「もうじき月が見えるでしょうね」「星もきっと綺麗に見えるでしょうね」など、少し先のことを話しましょう。「もう少し一緒に見ていましょうか」など、相手も答えやすいです。
「月が綺麗ですね」との違いは?
「月が綺麗ですね」は「愛している」という意味
「月が綺麗ですね」は「愛している」という意味だとされています。これは、夏目漱石が教師だった時に生徒が「I love you」を「我君を愛す」と訳したのを見て、「日本人はそんなことは言わないだろう。月が綺麗ですねとでも訳しておきなさい」と言ったという逸話から来ています。
なぜ「夕日が綺麗ですね」と「月が綺麗ですね」で意味が変わるのか?
「月が綺麗ですね」は夏目漱石の逸話から「愛している」という意味だとして知られています。このため、この逸話を知っている人は「愛している」という意味なのではないか、と考えます。また、月には「狂気」の象徴でもあります。その月を「綺麗だ」と言うことで、自分の気持ちを伝えようとしているとも考えられます。
「月が綺麗ですね」と言われたときの正しい返事は?
「I love you」と言われたときの一般的な返事は「Yours」です。これは直訳すると「私はあなたのもの」という意味です。この言葉を別の言い方で訳した文豪がいます。
二葉亭四迷は「Yours」という意味のロシア語を、日本人は「私はあなたのもの」とは答えないだろう、と考え「死んでもいいわ」と訳しました。この逸話から、「月が綺麗ですね」の返事として相応しいのは「死んでもいいわ」だとされています。
「夕日が綺麗ですね」も「愛している」という意味にならない?
月と夕日では時間帯が違う
夏目漱石の逸話だけ聞くと、何を綺麗だと言っても「愛している」という意味になるのではないか?という気もしてきます。しかし、綺麗だという対象が「月」だからこそ「愛している」という意味になると考えられます。
まず、月が出るまで二人でいっしょに過ごしているということがこの言葉だけで分かります。また、月は狂気の象徴でもあります。相手に強い思いを持っているという事もこの言葉で伝わります。
夕日の場合は月とは違い、「もう日が暮れ始めた」というような、「これからどうしようか」というニュアンスが強いです。そのために「夕日が綺麗ですね」には、月と違い、相手の気持ちを問うような意味になります。
「夕日が綺麗ですね」は「この後どうしますか?」と遠回しに言っている
「夕日が綺麗ですね」が「貴方の気持ちを知りたい」という意味になるのは、帰るか、一緒に過ごすかを決めるべき時間帯だということを相手に意識させる言葉だからです。ここで問うている相手の気持ちというのは一緒に夜を過ごす気があるかどうか、です。
デートをしていて、相手が今日は帰るのか、一緒に過ごすつもりなのか、聞きたいけれど聞けない、ということは多いものです。また、ストレートに聞くと言うのも情緒がありません。そういう場合には、「夕日が綺麗ですね」と言ってみましょう。
友達に「夕日が綺麗ですね」と言っても伝わらない
「夕日が綺麗ですね」はどんな気持ちでも尋ねることが出来るというような言葉ではありません。友達が最近悩みがあるようだから気持ちを聞きたい、というようなことを考えてその人に「夕日が綺麗ですね」と言ったとしても、意味は伝わりません。
メールで「夕日が綺麗ですね」と送ったら伝わる?
「夕日が綺麗ですね」は一緒に過ごして居て日が暮れ始めたような場面でのみ意味が通る言葉です。「この後どうしようか」を問う言葉だからです。「自分のことをどう思っているか知りたい」というような気持から「夕日が綺麗ですね」とメールで送ったとしても意味は伝わりません。
「夕日が綺麗ですね」以外にも隠された意味を持つ言葉がある?
雨がやみませんね
「雨がやみませんね」は「もっと一緒にいたい」という意味です。平安貴族が相手が帰る折に降り出した雨のことを「やらずの雨」と呼び、恋人を帰らせないために降ってくれた雨だとしたことから来ています。
雨音が響いていますね
「雨がやみませんね」という場合とは違い、「雨音が響いていますね」は「貴方を愛していました」という意味だとされています。「貴方を思ってしんみりと雨音を聞いていたことがある」ということを伝える言葉であるということから、そういう意味になるとされています。
星が綺麗ですね
「月」の場合と違い、「星が綺麗だ」と言う時には、「貴方に憧れている」ということを意味しているとされています。タロットカードの「星」が憧れを意味することからだと考えられます。
少し寒いです
「少し寒いです」は「そばに来てあたためてください」という意味だとされています。「寒くないですか?」は「そばに行ってもいいですか?」という意味です。