5. 子どもの金銭管理能力
仕送り額を決める際は、お子さまの金銭管理能力も考慮する必要があります。計画的にお金を使えるタイプであれば、最低限の仕送りでもやりくりできるかもしれません。
しかし、使い方に不安がある場合は、あらかじめ「何にどれくらい使うのか」を一緒に考えることが重要です。また、大学入学後も定期的にお子さまと話し合いながら状況を確認し、必要に応じて助言することも効果的です。
仕送り以外のサポート方法
仕送りは大学生活を支える大切な手段ですが、それだけでは十分でない場合もあります。特に、家賃や生活費が高い地域では、仕送り額を増やすことが難しいケースもあるでしょう。ここでは、仕送り以外にできる支援策について紹介します。
1. 奨学金の活用や大学無償化制度の活用
返済不要の給付型奨学金や、低金利の貸与型奨学金を検討します。また、2025年度から導入される新しい大学無償化制度では、3人以上の子どもを扶養する家庭に対して、大学進学にかかる費用負担を軽減する支援が行われます。
2. 教育ローンの利用
日本政策金融公庫や民間金融機関が提供する教育ローンを活用することで、一時的な資金不足を補うことができます。例えば、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」では、学生1人につき350万円以内の融資が可能で、年利2.65%(令和7年1月時点)となっています。
3. アルバイトの推奨
学業に支障がない範囲でのアルバイトは、収入を得るだけでなく、社会経験を積むよい機会となるでしょう。ただし、学業の妨げにならないようシフトの融通が利きやすく、初心者でも始めやすい仕事がおすすめです。
まとめ
お子さまの大学生活を支えるための仕送り額は、月額7万円前後が平均とされています。しかし、家庭の経済状況やお子さまの収入状況、地域の物価などを総合的に考慮し、無理のない範囲で適切な金額を設定することが重要です。
また、仕送り以外のサポート方法も活用し、お子さまが充実した大学生活を送れるよう支援していきましょう。