
▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
「課長」から「部長」に昇進するとどれくらい給料が上がるのか?
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」では役職別にみた賃金をはじめ、学歴別にみた賃金や産業別にみた賃金などが確認できます。一般労働者のうち雇用期間の定めがない会社員の役職別にみた賃金(令和5年6月分として支払われた所定内給与額の平均)は、表1の通りです。
表1
役職 | 男女合計 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
部長級 | 59万6000円 | 60万4100円 | 52万1000円 |
課長級 | 49万800円 | 50万700円 | 43万800円 |
係長級 | 37万800円 | 38万2300円 | 33万5900円 |
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」を基に筆者作成
男女合計の賃金では、課長から部長へ昇進すると10万5200円給与が上がることが分かります。男女別で見た場合、男性ではひと月に10万3400円、女性では9万200円と、男性の方が給与アップの額が高い結果となりました。
仮に同じ賃金を1年間受け取った場合、課長級では588万9600円、部長級では715万2000円です。課長から部長になると年間で126万2400円給与アップする計算になります。
なお、ここでいう賃金とは時間外勤務手当や深夜勤務手当などの超過労働給与額や賞与は含まれていません。そのため、課長から部長に昇進した際にこれらの金額を考慮するとさらに給与は上がる可能性があります。