私立小学校は、中学校や高校、場合によっては大学までエスカレーター式で進学するところもあります。小学校でできた友人は、10年以上ともに過ごすことになるため、縁の深い友人ができやすい点がメリットの一つです。
 
また、その私立小学校ならではの授業を行っているところも少なくありません。公立小学校では、あまり学べない内容を学習できるところも魅力でしょう。受験を乗り越えて入学するので、子どもも勉強に対する意識を持ちやすくなります。
 
一方、ご紹介したように、学費は公立小学校と比較すると5倍以上高くなる点がデメリットです。教育費用に余裕がある家庭なら問題ありませんが、費用に余裕がない家庭では、学費が家計を圧迫する可能性があります。
 
また、私立小学校の受験にあたって子どもにプレッシャーをかけてしまうと、入学後の親子関係が悪化する場合があります。受験期には、子どもの気持ちに寄り添いながらサポートすることが大切です。
 

私立小学校6年間の学費は約1097万円

文部科学省の資料によると、私立小学校に6年間通ったときの学費は、合計1097万4394円です。公立小学校と比較すると、895万7016円高くなります。私立小学校に子どもを通わせるには、ある程度家計や教育費用に余裕が必要だといえるでしょう。
 
しかし、私立小学校は公立小学校のようにカリキュラムが固定されておらず、教員が異動しない特徴があります。また、エスカレーター式で長期間の付き合いになる友人ができやすい点もメリットです。
 
子どもが私立小学校を志望しており、受験期に過度なプレッシャーを与えなければ、子どもにとってよりよい環境を与えやすい場ともいえるでしょう。
 

出典

文部科学省 令和5年度子供の学習費調査 2 調査結果の概要(5ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー