災害時、電気・ガス・水道などのライフラインのなかでも、水道は生活に重要です。飲料水のストックがあっても、トイレやお風呂などの生活用水を確保することも考えなければなりません。
 
雨水タンクを活用すれば、いざというときの「水がめ」として必要な水を確保できます。生活に必要な最低限の水の量は、1日一人あたり50リットルとされているため、雨水タンクは災害時の重要な備えとなるのです。
 

水害リスクを低減できる

雨水タンクを設置すれば、以下の点で豪雨時の浸水被害を軽減できます。
 

・一時的な貯水による下水道への流入量を抑制できる
・内水氾濫(下水道からの氾濫)の防止に貢献できる
・雨水の流出時間を遅らせることで、ピーク時の水量を分散できる

 
水タンクは日常的な節水効果だけでなく、水害対策のうえでも重要な役割を果たします。
 

雨水タンクのを使用する際の注意点

雨水タンクにたまった雨水を、飲料水や料理などへ使用するのは控えましょう。食中毒のおそれがあります。
 
また、タンク本体の耐用年数は、通常の使用状況下で10年程度とされています。雨水タンクの種類によって、耐用年数や保証年数が異なるため、設置を検討する際は、事前に確認しましょう。
 

雨水タンクの設置費用は自治体の補助金で2万円程度におさえられる場合がある

今回は雨水タンクについて解説しました。雨水タンクは、建物の屋根に降った雨水を竪どいから集水して貯留するシステムで、庭への散水や洗車などに活用したり、災害時の水源確保として活用できたりします。
 
雨水タンクは、自治体の補助制度を利用すれば2万円程度で設置が可能です。1日約20リットル使用した場合、年間1910円の節水効果が期待できるのは雨水タンクの大きな魅力です。
 

出典

国土交通省 雨水の利用の推進に向けた取組 雨水活用のススメ (1・2ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー